Essay/Column/Diary
人相の悪い車が増えてきた
その吊り目も競うように鋭くなり、目つきの悪い車まで現れ、中には、私はワルだぞ、といわんばかりの顔つきの車さえ現れる。
それに加えて、口を大きく開けるデザインも増えつつあり、ガオーッ!食いつくぞ!と大口を開けている。
こうしたアクや押し出しの強いデザインは、時間が経つと目が慣れるので違和感は薄らぎ、何より、以前の優しい顔つきの車と比較すると存在感が圧倒的にあるものだ。よって、乗り換えを促す効果もあるのだろう。
しかし、しかしだ。
車は景色の一部だと私は思う。例えば、ロンドンでは、あの2階建てのバスにロンドンタクシーがあってのロンドンの街だ。加えて言うなら、以前はそこにミニやローバーやロールスが加わりロンドンらしさを強調していた。
街には多くの車が走る。いや、街だけではなく、あらゆるところに車は在る。
その車の人相が悪くなっていくのは如何なものだろう。
押し出しの強さに勝る、美しいデザインはあると思うのだが。


