Essay/Column/Diary

駅の持つ雰囲気

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京都駅駅は昔から好きだ。何故だか解らないが駅の雰囲気が好きだ。

駅とは言っても当然ながら色々な駅があり、それぞれ表情が違う。
東京駅のような、沢山の路線が入り、多くの人が行き交うメインステーションの雰囲気。私鉄沿線の小ぶりな駅では学生の姿がよく似合う。そして、地方の、今も国鉄時代を思い出させるような古い木造の駅。どれもが好ましく感じる。

駅は建造物でしかないのに何かを感じさせるのは、多分、駅には旅立ちとか、通勤や通学とか、買い物に行く姿など、そこを行き交う人々の生活が重なって感じられるからだろう。
思えば少年期、京都駅に一日中居たことがある。あちこちのホームに行き、色々な列車を見たり、ホームのベンチで人々を見ていた。
特に改札に通じていた優等列車の入る1番線は立派な作りで好ましかった。ホームの幅はとても広く、また、英国風の作りのRを配した骨組みや屋根、軒先には飾りのついた幕板が奢られ、他の駅では見られない優雅な雰囲気を醸し出していた。
その京都駅も1番線を含めて駅舎は全て建替えられた。建替えを聞いた時には無念に思ったが、いざ出来て驚いた。流石に著名な建築家によるものだけに、他では例を見ない個性的で素晴らしい駅となった。駅ビルの中は恐ろしく高い吹き抜けを配し、その両サイドは上に向って、まるで天にも昇るような幅広の階段が圧巻である。1番線は0番線と呼称が変わったが、ここも、これまでの駅では見たことも無い作りで独特の雰囲気がある。軒側の天井がRを描いて上に伸びていて、そのまま軒の無い作りは素晴らしく開放感を感じるし、そこに立ち、列車を待つ人達までが特別な人のように感じられてしまう。
近代建築の粋を見せられた感があるが、いや、昔から京都駅にあった粋が受け継がれたという方が正しいのだろう。
しかし、2番線以降のホームには、まだまだ昔の雰囲気が残っているんだなぁ。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2008年1月14日 21:58に書いたブログ記事です。

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