Essay/Column/Diary

新名神

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亀山分岐.jpg この2月23日に開通した新名神高速道路を早速走ってきた。

新名神は三重県の亀山と滋賀県の草津間が今回開通したもので、説明上、大阪側から向かうと名神高速の草津ジャンクションで分岐し、真っすぐ東に向かって走り、鈴鹿山脈をトンネルで貫き、三重県の東名阪自動車道の亀山ジャンクションまでが今回開通した部分だ。

因みに、そのまま東京に向かうには東名阪を20キロ程走ると四日市ジャンクションで分岐して伊勢湾岸道に入る。この道が本来、新名神の延長部分であり、そのまま第二東名となる。伊勢湾岸道は殆んど真っすぐ東に向かい、名古屋港の上を三つの橋で跨ぎ、そして豊田ジャンクションで東名高速に繋がる。
真っすぐ東に、と表現したのは、これまでの名神/東名ルートでは草津以西、鈴鹿山脈を迂回するために北上し、関が原を経由し、その後南下して名古屋、豊田に至るので、かなり遠回りをしており、今回の新ルートを三角形の底辺とすれば、これまでは上の二辺となる。
この亀山を経由するルートは国道1号線に沿っており、元を正せば東海道である。一方、現名神の通る関が原は中山道だ。

新名神_2.jpg

京都の実家に用があり、鈴鹿から往復したのだが、やはり新しい道は気持ち良い。前述のように東京~大阪間では距離も縮まり、高規格の高速道なので一気にこちらのルートが混雑するものと思ったが、道はガラガラ。未だ情報が浸透していないようだ。こちらは、その方が助かるが時間の問題だろう。
鈴鹿の山越えは勾配も緩く、そして殆んどカーブも無く越えてしまう。写真は山と山を高架橋で跨いでいるところでテレビコマーシャルにも流れていたが、非常に高く長い橋の上を通り、遥か下に山村が見られる。
鈴鹿山脈の、未だ自然のままの険しくも美しい景色を見ながら鈴鹿トンネルに向かうあたりは感動的ですらある。

鈴鹿トンネル.jpg

折りしも少し雪が降り、鈴鹿トンネルの入口では、木々の雪化粧が華を添えていた。
トンネルを抜けて滋賀県に入り、土山のサービスエリアで休憩した。
外見は殺風景な建物だったが、中は新しいSAだけに良く出来ていて、清潔感に溢れている。そして、トイレもとても綺麗だが、その外壁には汚れの付着しにくい新素材が使われていたり、また、ソーラー発電も多用しており、エコを意識した技術がそこここに取り入れられていた。
土山サービスエリア.jpg無料サービスのお茶を頂いたが、器の感触が手になじみ良い思うと信楽焼きだった。ここから信楽は近く、売店では信楽焼きの象徴でもある狸が並んでいた。よく見ると顔が昔と違い、かわいい顔をしていた。


さてと、
道路特定財源で国会が揺れ動く最中の、この新名神の開通であり、テレビでは問題視されて取り上げられたり、その後、ガソリン税の暫定税率維持や一般財源化等を巡って国会は白熱している。
暫定税率は時限がきたのなら、撤廃するのは本来、当然のことだ。
いついつまで、と決めたからには、その時が来れば止めるのが約束だろう。
その約束を守らないということは、政治は信用ならないということになる。
道路財源確保というよりも、一旦取り入れた税金は戻すな、ということが見え見えで、既に、その財源をあてにして、道路と共に関連団体が出来てしまっているから、この構図は変えないという気がしてならない。
まずは、こうした構造を崩さない限り、道路に関わる根本的な解決は有り得ないのだろう。

カリフォルニアで知人が中古車を買いに行った時に同行したことがある。
娘の車を買うとのことで日本円にして60万円のトヨタ・ターセルの中古車を購入した。中古車屋への支払いにはその車両代と自動車税が必要だったが、その自動車税は年間で、日本円に換算すると、たったの8,000円 だった。
しかも、しかもだ、これには道路税が含まれている!! というのだ。
自動車税の額は車の価格にリンクしていて、60万円の車だから安いにしても、その自動車税の中の道路税で道を作り、維持管理しているとのことで、驚いてしまった。
中古車屋で聞いた情報なので不確かな部分はあるかも知れないが、これが事実だとしたら何と言うことだろう。
カリフォルニアの、あの四方八方に張り巡らされた片側3~6車線もあるような立派な高速道路を作り、保守整備をしていても、安価な自動車税の中でやっていけているのかと、そして高速道路はアメリカの名称はフリーウェイ、つまり、無料で走れる道であるのに。

日本は高速道路が有料であることが間違いの始まりなのだろう。そこから関連して様々な組織/団体が出来、国から交付金を出し、天下りを受け入れ、税金を無駄遣いする要因になったと思える。
特別な場所を除き、高速道路はアメリカだけでなくイギリスもフランスもドイツもイタリアも、私の知るところ無料だ。それは本来、道は国民の為のものだから当然と言えよう。
果して日本の高速道路は国民の為に作られているのだろうか。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2008年2月29日 22:34に書いたブログ記事です。

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