Essay/Column/Diary

レイアウトはアートだ その2

|
08TMS7801.JPG この写真は今発売中の鉄道模型趣味誌の表紙だ。

いつも同誌の表紙は細密に作られた模型車両の大アップ写真が殆どで、時折レイアウト(ジオラマ)の写真もあるが、概ね遠景での紹介的な写真である。
ところが今月の表紙は、そうした模型の紹介というよりも「鉄道の通る風景」を切り取ったような情感ある表紙で、鯉のぼりが空に泳ぎ、田んぼでは田植えをする人、水田の水面に農家をかすめて通る列車の姿が揺らいで写る。
これは模型のワンシーンという以上に、5月の季節や、風までも感じるものだ。
模型の製作レベルの高さと写真の上手さも手伝い、ここまで来ると、まさにアートである。

実は、このレイアウトは私の兄の作品である。兄の作品を褒めるのは甚だ手前味噌であり、気恥ずかしい思いもするが、しかし、誰が作ろうが良いものは良い。
製作法など詳細は同誌に6頁を割いて記事が載っているので参照されたい。
ここでは、兄から写真を送ってもらったので、もう少し紹介してみよう。


MH田植え.jpgこれは表紙の写真より右側遠方から見たものだが、田植えをする人が今にも動き出しそうだ。
そして、田んぼの水と手前の池の水との色の違い、草や花のリアルさに注目で、草はちゃんと下から生えている。


MH水遊び.jpg実は車両や建物を細密に作る人は少なくないが、こうした自然の部分はこれまで日本では、あまり手の入れられなかった部分で、工作法や材料の調達、そして何より自然観察をよくやってはじめて出来るものである。


MH農家.jpg今度は農家の表側で、線路際には鶏小屋、豚小屋が並び、母屋の前にマツダのオート3輪が止まる。こちらからの景色も、いかにも実際に在りそうな景色であり、懐かしい思いがする人もおられよう。
しかし、何と言っても凄いのは、写真を拡大して頂くと判るが、木の葉っぱである。通常、模型の木の葉は、スポンジの塊を使ったり、ライケンを使うが、ここでは、ちゃんと1枚1枚の葉っぱ付いていることである。


MHモジュール.jpg

レイアウトと紹介してきたが、実はこれはHNモジュールと言い、兄が提唱するセクションレイアウトである。
線路とベースの接合部分の規格を統一して、それぞれが自由に作ったモジュールを繋いで楽しもう、というもの。
16番(HOゲージ)のセクションだが、こうして見ると小さな部分であるし、いかにも模型そのものであることが手品の種明かしのように見える。


それにしても、写真の撮り方次第で表紙のような広さを表現出来るのですね。
とりあえず、本屋でこの表紙、手にとって見てみると結構関心しますよ。


Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2008年5月 6日 22:30に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「今度はアルファロメオ・ブレラ」です。

次のブログ記事は「ここは何処?」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01

Sponsor

ワンタッチテント イージーアップ

広告募集中
コンタクト