Essay/Column/Diary

ショッピングセンターで変わる地方都市

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◎サウスコーストプラザ.jpg

25年ほど前に、初めてサウスコーストプラザを訪れた。
サウスコーストプラザとは、アメリカは南カリフォルニアのオレンジカウンティにある西海岸最大のショッピングセンターである。
当時、まだ日本ではショッピングセンターが無かったので、屋内通路の両側に色々な専門店をズラリと配し、それらの通路の端はデパートやホームセンターに繋がっている。というレイアウトの妙であるとか、とにかく、その作りの上手さ、綺麗さに、いたく感心した。
いつか、日本にもこんな形式の店、つまりショッピングセンターが出来れば良いのになぁ、と思った経験がある。

◎中央道路.jpg

話は変わるが、私の住む三重県の鈴鹿は人口20万人、名古屋から車で1時間の典型的な地方都市である。
三重県は知らなくても鈴鹿の地名だけはレースで有名になってしまったが、鈴鹿サーキットというより、本田技研の鈴鹿工場(全世界にあるホンダの工場の中でも最大数の生産をしているらしい)があり、他にも企業/工場がいくつもあるので比較的活気のある街で、また後発の街だけに、道の作りが広かったり、歩道には街路樹や花を植えたりと、綺麗な街づくりをするところだ。
もう鈴鹿に来て30年にもなるが、当時はスーパーマーケットが主たる店舗であり、生活するのに不便は無かったが、京都から越して来た者からは、少々、街に華が無く感じていた。

◎ベルシティ中.jpg

そんな折、12年前の1996年に、いきなり大きなショッピングセンターが出来た。
まだ全国的にもショッピングセンターは珍しかった頃である。
ベルシティと呼ぶイオンのショッピングモールだが、中に入ってみると例のサウスコーストプラザのイメージというか似たような意匠が感じられた。きっと手本にしたのだろう。
あんなショッピングセンターが近くに出来れば、と思っていただけに「願いは叶うものだ」と、とても嬉しかった。
このベルシティが出来たことで鈴鹿の街は大きく進展したと思う。
買い物の利便性が大きく向上し、シャレた服や色々なモノが買えるようになったし、レストランやシネマコンプレックスも整って、文化面でも大きく進んだ。
以前は女の子も鈴鹿の街ではオシャレをして出掛ける場所が無かったので、結構、地味な子ばかりに思えたものだが、今ではショッピングセンターという、160もの店が集結した(駐車場は4200台収容)、ひとつの街が出来たおかげで、今まで何処に隠れて居たのかと思うほど、シャレた女の子達がベルシティを闊歩している。

今や、こうしたショッピングセンターは全国各地に広がり、より大きくて綺麗なものが沢山出来てきている。
鈴鹿の街を例に挙げたが、まさにショッピングセンターは地方都市を豊かにする施設であり、ショッピングセンターが全国に普及することで、地方都市の住みやすさが見直されるのではと思うし、日本も都会集中型から変革されるのでは、と思えるのである。


初めて夫婦でアメリカに行った折、サウスコーストプラザに家内を案内した。
すると、
「あれっ、ここってベルシティに似てるわね!」
ときた。
「おいおい、それって逆だろ」


Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2008年8月22日 22:31に書いたブログ記事です。

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