Essay/Column/Diary

低速走行の危険 運転 その3

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高速渋滞_2コントラスト.jpg

色々なサーキットに行く関係で車で長距離移動する機会が多いのだが、最近困るのが燃料価格の高騰と共に、高速道路の流れが悪くなったことだ。
(携帯電話のカメラの為、映像が悪い点、ご容赦)
それはトラックの制限速度が90km/hに制限されてからのもので、トラックが左の走行車線だけを走っている分には影響ないが、しかし走行車線を90km/h以下で走る車があると追い越し車線に出て90km/hで長い時間をかけて追い越しをするので追い越し車線が詰まってしまい、ジッとトラックが追い越すのを後ろで待つことになる。
こうして高速道路、特に東名高速のような2車線で交通量の多いところではアベレージ速度は著しく落ちてしまった。
では、速度が落ちたことで安全になったか、というと、それは逆で、以前に比べて危険を感じることが多くなっているのが問題なのである。

時速70キロ.jpg

このように、高速の流れが落ちはじめると車が詰まってしまい、時には写真のように70km/hあるいはそれ以下の速度に落ちることもしばしばで、かなりブレーキを踏むことになるが、高速道路に於ける大きな減速は追突の危険性がある。といってハザードを点けるほどではないので私は常に早めにブレーキを踏み、それもポンピングブレーキ(踏んだり離したりするブレーキ)でブレーキランプを点滅させて後ろの車に警告している。
今は高速道路を一定速度で走れずに加減速を繰り返す運転を強いられことになり、ゆったりと安心して高速道路を運転出来ない状況である。

また、そのトラックにしても、追い越し車線に入らざるを得ないのは、その制限速度よりも遅く走る車がいるからで、軽自動車ならともかく、ごく普通の車がのんびりとバックミラーも気にせずに、つまり自分が邪魔になっていることなど気にする様子もなく走っている場合が少なからずある。
「おいおい、もう少し飛ばせよ」と声を掛けたくなる。

どうも日本ではスピードを出さずに走ることが安全運転だと思われがちだ。確かに、一人だけで走っているのなら、ゆっくり走るほど安全だろう。極論すれば、止まっていれば事故は起こらない。
しかし、道には多くの車が走っていて、その個々の車が交通の流れを形成していることになる。
そうした中で自分の安全の為にと一人だけゆっくり走られても、その車に追い付いた車はブレーキを踏むことになるし、連鎖的にその後ろに続く車は減速することになり、交通の流れを乱すばかりか、後部では追突事故の危険を引き起こしているのだ。ということを、ゆっくり走る人は認識すべきである。
車の運転は、自分のことだけでなく、周りの人のことも考慮して走るべきなのだ。


USAの道.jpg

アメリカの例を出すと、高速道路だけでなく一般道でも交通の流れを止めてはいけないとされ、罪になる場合があるという。
知人の日本人女性が免許を取る為、ドライビングスクールの実習を受けていた時のこと。
初心者だからビクビクして走っていると、向こうは一般道でも制限速度が高く、どうしても速度が落ちてしまう。先生から速度を上げるように注意を受け速度を上げるが、しかし、気が付くとまた速度が低くなっている。すると先生が「お願いだから速度を上げてくれ、でないと私が捕ってしまう」と。

日本に於ける「スピードを出すイコール悪いこと」というか「ゆっくり走ることこそ安全運転」という感覚とは、まるで逆である。
交通の流れを乱さないことが運転者のマナーでありルールなのである。
このことは運転だけではなく、社会に於ける他人へのマナーということにも通じているように思える。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2008年9月 8日 21:40に書いたブログ記事です。

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