Essay/Column/Diary

世界一美しい蒸気機関車

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◎サイドビュー.jpg

私が個人的に世界一美しい蒸気機関車と思っているのが、この青い蒸気機関車である。
ウィキペディアで調べると、1920年頃にドイツで作られた機関車で、バーデン官有鉄道のIVh形と言うらしい、と言うくらい実物の知識は無いのだが。
リリプト社から発売されているこのモデルを、何れは手元にと思っていたのだが、今年、ヒョンなことから手に入れることが出来た。

何と言っても、この機関車はプロポーションがいい。
デザインして作った訳では無いだろうが、スマートなボイラー、大きくて軽快なスポーク動輪、キャブ(運転席)やテンダー(石炭車)など全体のバランスがとても良い。
その大きな車体と大径の動輪は主力/高速機を表しているが、事実、ドイツの看板列車とも言える特急”ラインゴルト”の牽引機だったらしい。
(実車の動輪径は2100mmもある。因みに日本のC62は1750mm)
外観や2C1の軸配置も含めて日本の3シリンダー機 C53に、とてもよく似ている。(このIVh機は4シリンダー)
従輪が少し離れて大きいのが日本的には見慣れないが、これはこれで独特の雰囲気がある。

Image17.gif

このIVh形は走行すると、その大きなスポーク動輪越しに透けて見えるフレームやバックの流れる景色が何とも言えない。(写真は兄のHPより、彼はグレーのIVh形を持つ)
このモデルで、その透け具合を実現しているのはテンダードライブ(後ろの石炭車内にモーターを収める)を採用しているからで、機関車にモーターやドライブ機構を内臓したのではこうはいかない。
そして、この青の車体と車輪周りの赤が何とも美しい。このIVh形には他に、前述のグレー、グリーン、そして同形の国鉄形では黒もあるが、私が欲しかったのは、この青しかない。
ボイラー周りには蒸気配管のパイピング類が少なく、全体にスッキリした外観であり、そのボイラーやキャブ、そしてテンダー上部に配した手摺が金色というのも誠に洒落ている。
ここまでくると機械としての蒸気機関車というよりも、芸術品とか装飾品の類に入るようにも思えるのである。

DSC08093.jpg

1×2mレイアウトの、いつもの撮影ポイントで。
ヨーロッパの鉄道車両は客車もカラフルである。

さて、この機関車をヒョンなことから手に入れたと記したが、5月頃だったか、兄より「今、芦屋のモデルバーンで中古の模型を沢山売ってるぞ」との話を聞いて、同店に行き、そこでコレを見つけたもので、とても安価に手に入れることが出来た。
以前の持ち主の方は何らかの理由で手放されたのだろうが、とにかくビックリする程の数の車両が売られていて、まだまだ展示し切れない、とのことだった。
何はともあれ、こちらは望みのIVh機を安く手に入れられて、とても気分よく家に帰ったのだが、その後、ふと思った。
今回の方は存命で模型を手放されたようだが、我々、つまり兄や私も何時かは生命を全うする時がくる。その時に家族は模型の処分をどうするだろう、と。
私は鉄道模型のコレクターでは無いが、それでもExcel上で手持ちの車両を整理してみると200両程にもなっていたし、兄などは私の倍はあるだろうから。
いや、還暦を過ぎると、こんなことも頭をよぎるのかと苦笑したが、何時かは考えねばならないのだろう。
うーん、でも、まだ放っとこう。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2008年10月18日 13:57に書いたブログ記事です。

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