Essay/Column/Diary

ラウンド・アバウト

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ラウンドアバウト1.jpg

これはバスの車内から見たロータリーの写真だ、この国ではラウンド・アバウトと呼ばれる。
またまた、ここは何処? になってしまうのだが。
ラウンド・アバウトと言うとイギリスとなるし、確かに車は左側通行である。しかし、そうは言っても木が違う、パームツリーが沢山生えている。それに、この写真には写らなかったが、右手にはマンゴーの木が生い茂っていた。
そして、次の写真は極めつけだ。

水時計回り.jpg


「何が極めつけだ、ただの洗面所じゃないか!」
と言われそうだが、いや、そんなことは無い。ちゃんと大きなヒントが写っているのだ。
それは、水が作る渦だ。
よく見て頂くと判るが、時計回りをしている。
北半球の日本では反時計回りをする。つまり、これは南半球を表している。
ということでオーストラリアが正解で、先日、ケアンズに行った時に写した写真だ。

つまらないことだが、実は、この渦を見てみたかったのだ。
これまでに南半球には行ったことがないので、本当に水の渦が時計回りをするのを、この眼で見てみたかったのである。
確かに何度も水を溜めて流してみたが時計回りをした。

で、時計回りと言うと、話がラウンド・アバウトに戻るのだが、ラウンド・アバウトも時計回りに回る。そして、右から来る車、つまり旋回している車が優先で、ラウンド・アバウトに差し掛かった車は、右から旋回して来る車があれば減速あるいは止まってやり過ごすことになる。
このことは、旋回してくる車が無ければ止まる必要は無いのであり、つまり交差点を多くの車が止まらずに通過出来るので交通の流れがとても良いということになる。

無論、都会の各交差点をロータリーにすることは不可能だが、それでもロンドンの中心部にあるハイドパークコーナーは大きなラウンド・アバウトだし、パリの凱旋門の周りも大きなロータリーである。

ラウンドアバウト2.jpg

さて、日本では、こうしたロータリーが少なくなってしまったのがとても残念だ。
というのも日本の道路で交通の流れを悪くしているものに交差点がある。
信号というものは不思議なもので、どちらから行っても止まるハメになる。
それでも我々は慣れっこになって、車は止まり止まり進むもの、という感覚にすらなっている。でも、外国に行くと、いつも思うことのひとつに、交通の流れが考えられていることだ。
無論、日本の信号の多くは必要があって付けているのは当然のことなのだが、一方で、本当にこの場所に信号が必要なのか? と首をひねる信号もまた多い。
場合によっては車が1台も通らない、人っ子ひとり横断しない。にも関わらず、その信号が原因で渋滞を引き起こしていたり、幹線道路なのに何度も止められた時など、腹立たしい思いをするのは私だけでは無いだろう。
交通の流れなど全く無視するように次々と増え続けた信号機。
「安全のため」というには、あまりにも多く、不必要と思える場所にまで設置されている。
交通の流れというとピンと来ないかも知れないが、車は発進/停止を繰り返すことでCO2を沢山排出し、燃料を多く消費する、という方が社会的か。
あの、年度末が近づく度に増え続けた信号機は、一体、誰の為のものなのだろう。
日本の道路関連の物事には、どうも納得し難いことが多い。

バスがノンストップで快適にラウンド・アバウトを走り抜ける中、フト思った。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2008年10月28日 23:04に書いたブログ記事です。

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