Essay/Column/Diary

スポーツ観戦デー

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モグス_1.jpg

昨日の日曜日は本当にスポーツ観戦デーだった。
「見始めてしまうと最後まで見たくなるから良くないよなぁ」と、言いつつ、スタートシーンだけでも、とテレビのスイッチを入れて8時スタートの全日本大学駅伝を見てしまった。
熱田神宮から伊勢神宮に至る、8区間の駅伝だ。
何名かの有名な選手が居て、特に山梨学院大のモグス選手はいつも何人抜きとか、ダントツの速さで知られるところだ。
昨年はアンカーを務めたが、今年は4区を走るという。
なぬ!4区と言えば我が街、鈴鹿ではないか。

国道23号線までは家から10分。そうだ行ってみよう、となってしまった。
幸い、このあたりは観客も少なく、とても良く見える位置で見れた。
まず最初に、「まもなく選手が来ます、皆様、温かいご声援をお願いします」と、選挙のような広報車が通ると、やがて白バイに先導されて、この区間で先頭に出た早稲田の三田選手が来た。そして東洋大、駒大と続く。
しかし、私の興味はモグス選手だ。先程までのテレビで四日市でタスキを受けた時には9位で先頭から3分33秒の差だった。それを、この区間でどれほど縮めるのか、であり、その走りをこの目で見たいのだ。
一人ひとりが通過する展開だったが、やがて青いユニフォームが見えた。もう、5番手に上がっていた。

モグス_2.jpg

周りの人達が歓声と拍手をおくる。
マラソンは静かなスポーツで、モグス選手は音も立てずに走り過ぎて行った。
前後に他の選手が居なかったので、その速さを比較するものは無かった。
そして、多くの選手が通り抜けると再び放送が聞こえてきた。
「最後の選手が通過しました、ご声援ありがとうございました」と。
それは、最後の選手の僅か後ろを走る車からで、その選手には、まる聞こえだし、あの放送をズーッと聞きながら走るのは辛いだろうな、と思う。
車に戻ってテレビを写して見ると、モグス選手のインタビューを映し出していた。
やはり区間賞で、何と先頭の選手より2分2秒も速かったのである。
ああ、いいもん見せてもらった。と家に帰り、その後、結局伊勢神宮のフィニィッシュまでテレビを見てしまった。

暫らくして、再びテレビをつけるとゴルフのマイナビABC選手権をやっていた。
16番ホールまで来ていて、あの石川遼選手がトップに立った。これは見逃す訳にはいかない。
2打差で迎えた最終18番ホール、パー5は見ものだった。2位の深堀選手の1打目がアンラッキーにも木の後ろで、2打目は一旦、フェアウェイに出す。
石川選手は300ヤードを越えてフェアウェイ横の浅いラフだ。ただ、そこからグリーンを狙うには池越えとなり、相手は2打差でトラブッているのでキザめば安全だが、しかし、彼は狙った。そして、池は越えたかと思われたが球はゴロゴロとバックして池の中に。幸いボールが見える程度の浅さではある。
深堀選手は3打目でグリーンエッジに乗せてきた。
石川選手は靴もズボンも濡らしながら水の中に入り、そして、見事にグリーンに乗せた。
一方の深堀選手は長い距離を渾身のパットで沈めてバーディ、1打差に迫った。
石川選手のバーディパットは外れた。狙っただけに外すと行き過ぎた。
そして、プロ初優勝がかかるパーパット、全員が息を飲む中、見事に決め、大歓声が上がった。
いやー、まるで漫画みたいだなー、と感激した。

夜は、プロ野球日本シリーズを見てしまった。
2対2で迎えた9回裏。
「これ、ラミレスがホームランを打って終わるぞ」
と言った矢先に、ラミレスがカキーン!
ドラマチックな終幕を迎えた。
私はどちらのチームも贔屓ではないが、でも、巨人が東京ドームで2連敗して西武球場に行くのではカタチが悪い、良かった良かった。

そして、最後はF1最終戦、ブラジルGPだ。
私はCS放送のフジテレビ721で見ているのだが、もう昨日ではなく、今日の1時45分からの実況中継だ。
これも、何とドラマチックなレースだったことか。
ハミルトンがマッサに7ポイント差で迎えた最終戦、マッサは優勝が言わばマストで、一方、ハミルトンは5位までに入ればチャンピオン獲得するのだが、予選でマッサは1位、しかし、ハミルトンは4位と振るわず、かなり燃料を積んできたな、つまり、第一スティントを伸ばして、上位の車がピットイン、燃料搭載してスピードが落ちたところで安全に順位を上げる作戦、と読めた。
ところが、フォーメーションの始まる寸前にスコールのような雨。すぐに止んだがコースは濡れてしまい、全車ウエットスタートとなった。問題はすぐに路面は回復するので早々にピットインしてドライタイヤに戻すことになる。つまりハミルトンのロングラン作戦はこの時点でオシャカになった。
レースは終始マッサが快走しトップを走る。ハミルトンは5位を走っていたが安全運転ながらも順位を上げて終盤には4位に上がっていた。
しかし、ドラマは最後に待っていた。残り6周位の時、また、雨が降り始めた。
下位のドライバーは雨が強くなることに勝負を賭けて、すぐにピットに飛び込むチーム。
そして、次の周には先頭のマッサが入る。続いて2位アロンソ、3位ライコネン、そして4位のハミルトンが入るが、すぐ後ろには雨のモンツァで優勝したベッテルが続いていた。
コースインするとハミルトンは5位に下がっていてチャンピオンを獲るには後が無い。というのも、ドライに賭けたグロックがピットに入らずドライタイヤのままで先行していたのである。
ハミルトンの後ろを走る新進気鋭のベッテルは元気一杯。ハミルトンのチャンピオン争いも何も気にかける様子もなくハミルトンとやり合い、遂に前に出た。
これでハミルトンは6位に落ちた。万事休すだ。
結局、ハミルトンはベッテルに仕掛けることも出来ないまま最終ラップに入って行く。やがて、マッサは完璧なレース展開でチェッカーを受け、そしてアロンソ、終盤、アロンソを追い詰めたライコネンが3位でチェッカーを受けると、カメラは5位ベッテル/6位ハミルトンを写すが、インフィールドでもとてもベッテルを抜くには至らない。
そして、ブレーキングをする最後のコーナーに来るが、前の遅い車をベッテルとハミルトンがインから抜く。
ラップ遅れでコースを譲ったかに見えた車、どっこい、それが4位を走っていたグロックだったのだ。雨が強くなり、ドライタイヤではペースダウンを余儀なくされていた。
そのおかげで、ベッテルを抜けぬままフィニッシュしたハミルトンだが、5位に上がりチャンピオンを獲得した。
それもシーズン最後レースの、最終ラップの、最終コーナーで決まったのである。

ベッドに入ったのが4時半にもなってしまったが、しかし、スポーツの素晴らしさを満喫させてくれた1日だった。
「事実は小説より奇なり」
まさにスポーツは筋書きの無いドラマそのものである。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2008年11月 3日 18:53に書いたブログ記事です。

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