Essay/Column/Diary

鉄道模型、これからは音と光?

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DCCキット.JPG

鉄道模型の世界もデジタル化が始まりつつある。
DCC(デジタル・コマンド・コントロール)というシステムのことだ。
この写真は、カトー製HOゲージDD51ディーゼル機関車で、半分から上が同製品で被せてある車体を外した状態。
そして、半分から下の各パーツがDCC化する為のキットである。
まるでパソコンの中にあるような部品を、これから組み込もうとする寸前だ。

そもそも鉄道模型は2本の線路にコントローラーから供給する電気を流し、車両は車輪を通して電気を拾いモーターに供給する。という簡単な給電方法で走らせていて、当然ながらコントローラーのスロットルで電圧を上下することで走ったり止まったりする。殆どの場合は直流で、左右2本の線路にそれぞれ+/-の電気を流す、そして、その極性+/-を逆にすることで車両を逆に走らせている。
私のような電気の知識に疎い者には、2本の線路には2つの電気が流れる以上のことは理解出来ないのだが、DCCでは、この二本の線路に色々なデジタル信号を送ることになり、その信号を車両に搭載したデコーダー(上の写真の緑色のパソコン部品のような物)が受けて、インプットされている動作をする、ということらしい。因みにDCC化すると線路には交流の12V強の電流が常に流れている。しかし、デコーダーにコントローラーから指示をしない限り走らない。
もともとDCCは同じ線路上にある動力車を個々にコントロールすることが出来る、とか、列車の電灯を常時点灯させられる、というメリットから始まったように思う。
しかし近年、欧米ではDCC化により、列車から音を出して楽しむことが普及している。それは実物の車両から録音した音をデコーダーに内蔵して、指示に応じて車両に付けたスピーカーから音を出すものだ。

スピーカー取付状態.jpg

今回、私のDD51ディーゼル機関車のDCC化もサウンド付きのデコーダーを組み込んだ。(永末システム製DD51用 サウンドデコーダ)
左写真は床下の実車の燃料タンク部分に組み込んだ2つのスピーカーである。
下はDCC化が完成し、試運転中の写真だが、止まっていてもライトは点いているし、実はガラガラとディーゼルエンジンのアイドリンク音がしている。

DD51_DCC完成.jpg

では、どんな感じになるのか、実践的に私の完成したディーゼル機関車で説明してみよう。
①デジタルコントローラーに電源を入れ、まず動かす機関車のアドレス番号を入力する。(私の場合51に設定してある)
②選択されたこの機関車(DD51)は、しばらくするとエンジンが始動する。(エンジン音を発する)
 しかも、実車同様に2機のエンジンを1機ずつ始動し、且つ、両方のエンジン音も微妙に変えてある。
 また、停車中も「ガラガラガラ」というエンジンのアイドリンク音だけでなく、時々、コンプレッサーの「タンタンタンタン」という音が出る。
③ヘッドライトをファンクションボタン(F-0)を押して点灯する。
 ここでも、車両停止時は減光設定で、走り出すと自動的に明るくなる。
④発車の為にF-2ボタンで警笛(タイフォン)を鳴らす。
 「ピャー」とまさに実物同様の音で、臨場感がある。
④コントローラーのスロットルを上げて走行を開始する。
 最初にブレーキエアーの抜ける「シュー」という音がして、次にエンジン音が高まり、そして走行を開始する。スロットルを実物同様に大きく上げても列車は徐々に加速するように設定されている。
⑤走行中、ファンクションボタンにより、警笛を鳴らしたり、減光をしたり出来る。
⑥停車に備え、スロットルを下げて速度を落として行く。
 それまでの力行でのエンジン音から惰行のアイドリンク音に変わる。
⑦駅停車、速度を落とし停止させる。
 止まる寸前にスロットルを戻し切っても、枕木4~5本分を自動的にスムーズに停止させるが、その時、同時に「ギ・ギー」というブレーキのスキール音がして停止する。
⑧停止をしても列車は生きている。
 前述のようにエンジンはアイドリンクで掛っているし、時々コンプレッサー音、ヘッドライトも減光状態で点灯したまま。(F-8ボタンでエンジン停止も出来るが、実物どおりのエンジン回転が止まっていくような音がして止まる)
また当然ながら、客車等に室内灯を入れれば点灯したまま駅に止まっている。
(これまでの模型では、走行速度=電圧に応じて電灯類は明るさが変化するし、停止時には消えた)
⑨この製品には、他にもいくつか機能が入っていて、例えば列車を連結する時、枕木1.5本分手前に機関車を一旦止める、そしてF-5ボタンを押すと自動的に、その距離を走って連結して止まるのだが、実車の連結音「ガシャーン」と音がして止まる。

という具合であり、なかなか感じが良い。

このDCC化により、鉄道模型の楽しみの幅がグンと広がる気がする。
私の場合、鉄道模型の持つ楽しさは、
・見て楽しむ
・走らせて楽しむ
・所持することを楽しむ
・作ることを楽しむ
等々だったように思うが、DCCは、
・音と光を楽しむ
という、これまでとは違う種類のもので、模型が生き生きとしはじめたように思えるし、実物の音を出すことで鉄道としての臨場感が伝わってくる。
これは鉄道模型の先進国である欧米では広まっているはずだ。
今後、日本でも音、そして光は、興味を持つ人が多くなって行くことだろう。

困ったな、一寸DCCに嵌まってしまいそうだ。

客車列車室内灯JPEG_3.jpg

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2009年10月22日 22:51に書いたブログ記事です。

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