Essay/Column/Diary

T-1グランプリ とは言わない

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コースイン.JPG

世の中には、K-1グランプリとかM-1グランプリなどの名称があるが、おそらくF1グランプリを発祥とした名称なのだろう。
そこで先週、T-1グランプリを見てきた。と言いたいところだが、本家本元の国際自動車連盟はそれをWTCCと命名している。そのTとはツーリングカーのこと、つまり乗用車をベースとした車のレースであり、World Touring Car Championship の略で、ツーリングカーの世界選手権、その第21戦と22戦が岡山国際サーキットで開催された。

日本ではWTCCを自動車レースの格闘技戦とも言い、こちらは逆にK-1から格闘技という言葉を借用している。
というのも、このWTCCは激しいレースが行わることで有名で、タイヤが剥き出しのフォーミュラカーでは車同士の接触は大変危険だが、ツーリングカーでは多少の接触は問題無く、というよりも、接触も辞さない激しい争いが見られることによる興味が大きく、ヨーロッパでの人気が高いレースなのである。
参加している車(自動車メーカー)は、BMW、シボレー、そしてラーダ(ロシア)にセアト(スペイン)といった日本では馴染みの無いメーカーも参加している。
タイトル写真の見慣れぬ車がセアト(SEAT León 2.0 TDI FR)であり、ディーゼル ターボ エンジンを積む。現在チャンピオンシップをリードしていて、昨年もシリーズチャンピオンを獲得している。
WTCCの日本でのレースは昨年からシリーズに組み入れられ、岡山国際サーキットを舞台に、やはり激しいレースが展開された。と、偉そうに言っているが、実は昨年は見てなくて、今年ようやく見ることが出来た。ただ、同シリーズは例年マカオGPにも組み込まれているので、これまでに何度か見ており、その面白さは充分知っている。

便所裏_1JPEG.jpg

今年は残念ながら雨に降られてしまい、ドッグファイトも今ひとつだったが、それでも写真のように、通称便所裏のコーナー立ち上がりで2台が並んでいるが、コーナーを横並びで抜けてきたのか、ここは普通並ばないし、次のヘアピン侵入では前の3台が横並びになるのは必至(接触覚悟で)。よくやるよなぁ・・・・
また、左後ろの巨大なテントは彼等のホスピタリティテントで、200人は収まるだろうし、1面はガラス張りで快適そう。こんなのを平気で運んで各国を転戦するのだから、まさにサーカスそのもの。

アレックスザナルディ.JPG

最後はアレッサンドロ・ザナルディのBMW。
コックピットに少し顔が見えているが、彼は元F1ドライバーで、その後アメリカに渡りインディカーレース(CART)で2度のチャンピオンを獲得している。
しかし、両足を膝上で切断という大きな事故に遭ってしまう。それでも2年後に、身障者用の特別仕様の車で、このWTCCでレースに復帰、しかも参戦2年で優勝を果たした強者で、人気の高いWTCCのスタードライバーだ。
先述の便所裏コーナーでも見事なドリフト走行を見ることが出来た。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2009年11月 8日 15:57に書いたブログ記事です。

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