Essay/Column/Diary

孤高の鉄道模型本が発行された

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10月の本コラム「車と鉄道模型」で、車の専門誌であるカーグラフィック誌に鉄道模型の記事が掲載されたことを紹介した。
そのカーグラフィック誌の出版元である二玄社から、このほど素晴らしい鉄道模型本が発行された。
そうか、こんな隠し玉があったのか。

カーグラフィック誌と言えば日本を代表する自動車専門誌である。そのことは車に詳しい人なら誰もが知るところで、その出版社である二玄社は自動車、書道、東洋美術などの専門書籍を中心に発行している。
その二玄社から初めてとなる鉄道模型専門書であり、やはりハイレベルな仕上がりのものとなっている。

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本のタイトルは“写真と図面で楽しむ鉄道模型”。1/80スケールの真鍮モデルに焦点をあてたもので、珊瑚模型店の製品を美しい写真に図面を添えて紹介している。
その数30数機種にもおよぶが、同社の製品の主体は完成品でなくベースキットと呼ばれる組立キットであり、特に工作派には意を得たものだろう。しかし、工作派に限らず鉄道模型趣味の人、あるいは鉄道模型に特に趣味に持たない人にも、精緻な鉄道模型の魅力が伝わることだろう。

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車両の紹介だけでなく、このようなセクションレイアウトに於ける写真の数々や、店主へのインタビュー、ベテラン・モデラーの座談会等もあり、なかなか面白い内容となっている。


従来、鉄道模型の本は一部を除いて若年層を対象としたものが多く、大人向けの鉄道模型書を望んでいたので、こうした本が発行されたことは嬉しい。
鉄道模型に興味を持っている人はかなり多いと思われるし、年代層としても若年に限らずに幅広い年代の人が居るはずだから。特に、我々団塊の世代などは絶対数が多いだけに趣味人口も多いだろう、そして、我々も既に還暦を迎えている。
そうした歳ではあっても、この本なら落ち着いて見られる。あるいは自分の趣味を人に紹介出来る本であるとも言える。

さて、鉄道模型趣味は人により好むところは多種多様である。
今回の日本型だけでなく、米国型、欧州型が好きな人。メインライン、ローカル線、地方鉄道、或いは軽便鉄道やトロリーライン等にも分かれるし、時代設定も現代から明治まで好むところ様々だ。スケールもZ・Nといった小さなモデルから大型模型まであるし、マテリアルも真鍮、ダイキャスト、プラスティック、それにペーパーモデル派もいる。
そして模型の価格も、それこそピンキリで、それぞれ方の経済状況の中で楽しんでおられよう。
そうした中で、ややもすると他を批判しがちであり、あるいはレベルを比較しがちであるが、趣味こそが本来、個人の自由。
私なんぞは「楽しければ良し」というのが根底にあるようで、何時、何を好きになるか判らない。高田純次ではないが鉄道模型ならずテキトー模型趣味と自負している。また、それ故、気楽に色々楽しめているとも思う。

こうして本を見て楽しむことも含めて。

裏表紙_2.JPG

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2009年12月23日 20:44に書いたブログ記事です。

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