Essay/Column/Diary
ここは何処? その7
つまり、これは滋賀県の信楽駅。日本六古窯にも数えられる信楽焼の里である。
信楽焼は、この土地から出る土の中の鉄分が赤く発色するのが特長のひとつで、土味を生かしたそれらは、簡素な中にも美しさがある。
海外の知人への土産にと買いに行ったのだが、日本独特の焼物なので喜んでもらえるのではと、
以前にも数度、信楽には訪れているのだが、実を言うと、私はこうした素朴な陶器よりも、精緻に作られ、美しい模様などが楽しめる磁器の方が好きだったので、あまり興味を持たなかったのだが、やはり歳のせいなのか、この質素な美しさも好きになってきた。
猛暑の中、6~7軒をめぐり、めでたくイメージどおりのものを見つけて、熱中症にもならずヤレヤレといったところだが、となると、あとは飯だ。
で、会計のついでに美味しい店を教えて頂いた。そう、地元の人に聞くのが一番だ
それは国道から少し横に入り、旧道に面した立派なお店だったが、これが大当たり。
当然、器は信楽焼が使われていて、料理や店の雰囲気と調和していた。
「季節の点心」を頂いたのだが、シンプルながらも、それぞれの料理に手が込んでいて、とても美味しく、量的にもお昼には丁度満足するものだったし、そして、価格が2100円と値打ちで、とても満足をした。
近頃、美味しいものをいただくと、ひと言伝えたくなる。
この日も、お勘定をすると板前さんが居たので「美味しかった」とお礼を言うと、「ありがとうございました」と、とてもいい笑顔で頭を下げてくれる。
その互いの喜びが何とも言えないんだな。


