Essay/Column/Diary

雨ニモマケズ、走った走ったアバルトで

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アバルト雨.jpg

例年開催される八光自動車のジラソーレ走行会、今回は見事な?雨の中、開催された。
台風2号の接近によるもので、兵庫県のセントラルサーキットは水浸しの中にあったが、幸いコース自体が中低速のレイアウトで危険性が低いこともあり、中止には至らなかった。
で、今回、私が乗った車は アバルト500(ESSE・ESSE)という。

いつものとおり、ドライビングレッスンを行い、先導走行3本、そして最後にレーシング・タクシー2本というハードスケジュールになるのだが、今回、用意して頂いた車がアバルト500で、昨年と同じ車かと思いきや、名称にエッセ・エッセと付いているのは、アバルトの純正チューニングキットが施された車だからであった。

エンジン.jpg

因みに、そのチューニングの内容とは、ECU変更、エアクリーナー変更、コイルスプリング交換、ホイール交換、前後ブレーキローター(ドリルド)交換、Fブレーキパッド交換、というもので、なかでも、エンジン出力が135psから160psにアップしているのが大きい。
また、使用タイヤはミシュランのパイロットEXALTO 205/40ZR17 を履いていた。
乗る前から興味をそそられる仕様の車だが、一日、たっぷりとこの車を走らせることになる、大雨の中。

ピット出口.jpg

先導走行の後、慣れるために数周を走るが、車よりコースの水の状況を把握することが目的になった。
幸い、ストレートは水が少なく、参加者の方に安全に走ってもらえると安心したが、他の場所は基本的にツルツル、場所によっては深い水溜りを突っ切ることになる。
レクチャーで水溜りは横Gをかけずに、と説明しておいて良かった。
一人1周ずつの同乗タクシー走行では、事前の打合せで乗って頂く人数を決めたのだが、しまった、ドライ路面でのタイム計算で、ウエットではギリギリになりそうだ。ということは、飛ばすしかない。という訳で、走った走った。
1コーナーは逆バンク状だし、路面のグリップがとても低く、かなり意識して速度を落としても車が滑り、時には逆ハンで修正を要するほど。
裏ストレートは後半のコース右側が池のように水が溜まっているが、左を走れば問題なく飛ばして走れる。ブレーキングする手前では150km/hを越えていて、このエンジンの吹け上がりの気持ち良さを体感出来る。
そして折り返しの登りカーブからS字の区間を走るが、滑る滑る。

TTC OFF.jpg

この車、殆どアンダーが出ることが無いので有難く、少し速めにコーナーに入るとリアが流れ始める。そのリアの滑りを抑える為にアクセルを僅かに開ける。因みにTTC(トラクションコントロール)は安全の為、滑っている時にはアクセルに反応しないのだが、当方は、その先で使いたいのでTTCはOFFにしてあり、車はアクセルに忠実に反応する。ただ、それだけに微妙なアクセルワークが求められ、少しでも大きく開けるとパワーでフロントが逃げ、時には空転を始める。そして戻すと今度はリアが流れ始める。という具合で、ステアリングと共に微妙なコントロールが要求される。
とにかくS字はグリップしたままでは走れない区間でもあった。
S字の後には深い水溜りをザブンと通過することになるが、完全にハイドロプレーニングで車は一旦浮き上がる。こんなのは久しぶりで、昔の富士のヘアピン後の300Rに出来る川も、ハンドルを真っ直ぐにしてザブンと通過したものだ。
その後、また懸命にコントロールしながら周回し続け、ギリギリ希望者全員に乗って頂くことが出来たのだが、とても喜んで頂けたようだし、このアバルトのポテンシャルに驚かれた様子。
そうか、結局、私もアバルト500のチューニングバージョンを堪能させてもらっていたのか。

雨に濡れるよりも、内からタップリといい汗で濡れていた。

コックピット.jpeg

PS:八光自動車工業のホームページを見ると大きなニュースがタイトルになっている。
何と、マクラーレンの正規ディーラーを獲得されたのですね。
おめでとうございます。
http://www.hakko-group.co.jp/

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2011年6月 3日 14:02に書いたブログ記事です。

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