Essay/Column/Diary

マンガ

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マンガ_2.jpg

正式な図面に至らない、アイデア発想時などに描く簡単な図面を、少し卑下した形で「マンガ」と呼んだりする。
写真はある台枠に足を付ける為のレイアウト図であり、トレーシングペーパーならずスケッチブックに描いた典型的なマンガである。
久々にこんな図面を描くことになったが、いや・・・楽しい!


接続.jpg

以前にも少し紹介したが、HNモジュールクラブという鉄道模型のクラブがある。
因みにモジュールと言うと判りづらいがジオラマと思ってもらえば良く、鉄道のあるジオラマを個々に作り、時々集まって車両を走らそう、というもので、このHNモジュールでは線路の床面からの高さと、各モジュールの接続方法と電気配線を規格化している。それ以外は自由なので、各自、好きな国の、好きな時代の、好きな景色の作品を作られている。
いくつかを紹介するが、写真をクリックして拡大して頂けるとよくお判り頂けよう。

農家.JPG

農家のモジュール。
典型的な日本の農家の風景を作ったものだが、細部まで作りこまれている。また田んぼでは田植えを行い、そして茅葺屋根は葺き替えの最中で、屋根を外した部分からは日本家屋の骨組みまで再現されている。

ブルック駅.JPG

スイスのブルック駅。美しいスイスの景色にある駅は4方向から線路が集まる駅で、美しい照明が光る。またターンテーブルも備える素晴らしいモジュールだが、電気接続やポイント操作など、これだけのものをコントロールする配線はとても複雑で、モジュールを下から見ると、配線の束まで見事に作られている。

大鉄橋.JPG

こちらは深い渓谷を跨ぐ大アーチ橋のモジュール。
模型ながらも、あまりのダイナミックさに多くの見学者の目を惹く見事な作品。渡っているのがトラムと言うのも、ご愛嬌と言うか、模型ならではと言うべきか。

軌道敷.JPG

今回の運転会で一躍人気の高かったのが、この軌道敷、要するに路面電車の走るドイツの景色である。ドイツの古い家々が立ち並び、何とも好ましいモジュール。でも模型ではここをトラムだけでなく蒸気機関車をはじめ、あらゆる車両が走る姿も興味深かった。

プロバンス_2.jpg

フランスはニースにあるプロバンス鉄道の駅。
南フランス特有の明るい景色が表現されている。駅の周囲が比較的平坦でストラクチャーが無いのは、運転時の遠方からの制御に対して視界の確保の為でもあり、繋がれたモジュールの中間駅で列車交換(列車行き違い)をする為の駅の役目を考慮したもの。

これらは、ほんの一部だが、このHNモジュールの楽しさが少しは解って頂けるかと思う。

HNモジュールクラブでは年に数回、作品を持ち寄って集まる。つまり運転会が開催されるのだが、運転係が不足気味とのことで、運転は車も模型も得意なので、これまでもお邪魔して運転係をさせて頂いてきた。
で、先日、締めのミーティングの時「駅のモジュールが足りない、誰か作ってくれないかなぁ」との話があった。実は、いつもお邪魔して運転ばかりでは申し訳ないので、何れモジュールのひとつでも作らねば、と、思っていたので手を挙げようかと思ったのだが、何せ、何かと時間がとれない上に、手は遅く、何より工作力が無い訳で、作り始めても来年に出来るのがよいところで、手を挙げることは避けた。そして、自分のペースでボチボチと作ることにしようと。

ここで、やっと冒頭のマンガの説明になるのだが、モジュールのベースボードは売っているもの(KATO製の600×300mmを2つ繋ぐ)を使うとして、そこに、規定の線路面高さ940mmを設定した場合の足の部分のレイアウト図(マンガ)を描いたものである。

KATOモジュールパネル.jpg

使用する接地部の高さアジャスターや足に入れ込むオニメナット、ボードに取り付けるツメ付ナットと、各ボルトはレンチ不要で組む為のボルトキャップ(チェンジノブ)、そしてボード上面には直接線路を敷くとベニアの音が響くので、薄いコルクを貼るなど、それぞれホームセンターを回って現物を探し求め、それらを計測して寸法を控え、はじめてマンガも描けるわけで意外と面倒ではある。
それでも、仕事では無く趣味の為に図面を描くのは、何とも楽しいものである。

モジュール台完成.jpg

そして、マンガから出来たのがこのモジュールのベース。これの上面に1.8mmのコルクを貼り、線路を敷くとピタリと床面から940mmとなる算段で(無論接地部は高さ調整可能)、そして、これを2つ繋げて駅のモジュールするのだが・・・

さて、この上に、どんな駅の風景を作ろうか。(列車の行き違いが出来ることが条件)全て自らイメージして創作するのであり、何でも良いのだけれど、しかし、出来たものにリアル感が無いとモジュール/ジオラマとして魅力に欠けてしまう。
などと、思いにふけっているのだが、これも楽しい作業でもある。

因みに、例えば、あなただったらどんな景色を創造します?
私鉄沿線の駅? ひなびた昔の駅? 思い出の旅先の駅?

モジュールの製作は、そのあたりから愉しめるんですね。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2011年9月 1日 14:45に書いたブログ記事です。

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