Essay/Column/Diary

春のち冬

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◎浜名湖の桜_2.jpg

現在の私の主要な仕事は、若手育成レースであるFCJレースのアドバイザーだが、今年も開幕を迎えた。
初戦は富士スピードウェイでの開催で、初日のガイダンス、そして3日間の練習走行を経て週末に予選、レース(土、日で2レース)を行う、というスケジュールで、都合、移動日の月曜日から日曜日まで、まるまる一週間を富士(御殿場)で過ごした。
4月2日、富士に移動の道すがら、東名の浜名湖SAに立ち寄ると、既に桜が満開だった。
浜名湖添いに咲く桜は美しく、ポカポカ陽気に上着も必要なく、まさに春を感じさせてくれた。

東名高速は静岡県でも太平洋沿いを走り、温暖な地域であり、その後も高速道路のあちこちに美しい桜を見つつ御殿場に向かった。
沼津からは一路北に向かい登坂することになるが、裾野を過ぎると一気に桜の花を見受けることが無くなる。
御殿場で東名高速を降りて、富士スピードウェイが近づくと、かなりの坂を上って到着する。
車から降りると「寒いっ!」 浜名湖とは、まるで気温が違った。

◎富士の桜.jpg

富士スピードウェイ内にも沢山の桜があるが、しかし写真のように、全く咲く様子は無い。
つい先程まで、鈴鹿よりも暖かく、桜の花の咲き乱れる浜名湖で春を感じたのに、すぐに冬になってしまった。
「春のち冬か」と思わず・・・
富士スピードウェイの標高は600m弱、富士山の裾野にあたり、美しい富士山を間近に見られる一方、気温は常に低い。御殿場からは車で15分程だが、約100m上るので、気温、天候共に異なるというか、厳しくなる。

今回、出掛ける荷物を家で作っている時、真冬用の分厚いジャンパーのユニフォームを持っていくべきか迷ったのだが、とんでもない、滞在中の一週間、それ以外の服を着ることは無かった。

◎表彰台.jpg

そして、土曜日の第1レースの表彰台では雪のチラつく中での表彰となった。
(因みに、写真の右の二人のジャンパーの白い点が雪、拡大しないと見えないけど)
土曜日は4月7日であり、4月に入ってからの雪だが、まあ、ここでは珍しいことでもない。

それにしても、寒い一週間を過ごした。
FCJレースは日本の優秀な、10代が殆どの若い新人ドライバーの集まりであり、この中から優秀なドライバーは翌年F3に、そして1~2年後には日本のトップカテゴリー、フォーミュラニッポンやスーパーGTへと昇格するドライバーを次々と輩出しており、言わば超エリートレースともいえる。
そのポテンシャルは、この一週間の間にも見る見る腕を上げる。初年度のドライバーは当初、ラップタイム差がトップから最後尾では8秒以上あったものが、週末には1秒5まで迫り、つまり1秒の間に10数台が入ってしまい、内容の濃いレースが展開される。
この富士の厳しい寒さ以上に、彼等にとっては頂点を目指す、厳しいシーズンが始まったのである。

◎グリッド後ろから.jpg


Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2012年4月11日 15:13に書いたブログ記事です。

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