Essay/Column/Diary

KATOの新たなHOゲージの方針に共感

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○KATO社長.jpg

RM MODELS誌6月号にKATOの加藤社長へのインタビュー記事が掲載され、新発売されたEF510に始まるKATOの新しいHOゲージに対する考え方が示されている。
それは、私なども以前より思っていた国産のプラスティック製HOモデルに対する思いを、まさに叶える内容のものであり“御意”。
そうしたKATOの新しい取り組みと意欲に、多少なりとも応援すべく、このHPの左にあるBOOK/MOOK欄に、私の記事で以前にRM MODELS誌に掲載された「畳1枚でHOは愉しめる」をベースに制作したMOOK記事をアップした。 http://www.hatagawa.net/ebook.html


○EF510一番星.jpg

輸出も多くされているKATOは、さすがに世界の状況をよく把握されていると思う。
RS MODELS誌次号の7月号では、「居酒屋ミーティングから生まれたEF510」とあり、いわゆる本田技研で有名な「ワイガヤミーティング」が行われた由。
そうした本音トークからは、真に大事なことが浮き彫りにされたり、画期的な商品が発案されたり、また目的意識の共有化が図れるものであり、模型という趣味性の高い、というよりも趣味性の塊を作られているメーカーでも、こうした大局的に目を向ける取り組みをされたことは素晴らしいと思う。
逆の見方をすると、HOゲージの取り組み方や事業の拡大に対する悩みもあったのではと推測してしまう。
趣味の世界だけに、従来のHOゲージのマニア層は何かとうるさいし、動力性能よりもディテールに拘る、という日本独特の世界がある。また、NゲージもNゲージファン層が既に出来ていて、HOにステップアップを促すのはむつかしいし、あるいはNゲージの営業に悪影響は与えたくないのかも知れない。
などなど、誠に勝手ながら色々と憶測してしまう。
で、RM MODELS誌のインタビューによると、社長の答えは。
「毎日手軽に遊べるHOゲージ」というイメージで、それは、手軽に買える価格であり、手軽に遊べる走行性能、魅力的な商品構成、の実現を図りたいとのことであり、そのことはHOゲージから鉄道模型に入る人を増やしたい、ということで、新たなユーザー層の取り込みを考慮した由。確かに、昔は私を含め、HOゲージは鉄道模型のエントリーカテゴリーだったし、そんなに精密な模型でなく手の届く価格の製品だった。
こうした企画の第1弾として、EF510では予価13,440円で最少半径360Rを回るという。
加えてDCCサウンド化を考慮しデコーダーも今後自社開発されるという、素晴らしい! 
日本のプラHO製品として、まさに画期的なものとなる。
僭越ながら、私は日本のHOゲージの普及には、低価格化と最少カーブ356Rを回ること、同小カーブ線路の発売、それにカーブポイントの発売(これは今のところ無いようだが)だと、これまでこのHPやRM MODELS誌の記事で表現してきており、私の兄も同様にHP等で訴えてきていた。
(むつかしい話ではなく、日本も世界標準を採り入れてほしい、というだけの話だが)
そんな我々の意図するような製品が、生まれてきたことは、とても嬉しい出来事なのである。

○EF510構造.jpg

KATOが凄いのは、急カーブが曲がれるようにするために、動力装置から新たに開発してしまうことで、コアレスモーター2機を使った動力台車方式により、スムーズで牽引力があり、当然首振りは自由なので急カーブに難なく対応する、というもの。
それにしても、何より大変だったのは”コストダウン”であろうことは想像に難くない。複雑な部品も一体成型として部品点数を減らしたり、例えば車体のウエイトは左右対称の設計としたり、後付け部品を減らしたり、などなど大変な苦労をされた模様で、よくも国内生産で予価\13,000台まで下げられたものである。
私が、このところ価格入りで紹介している(日本の模型価格に刺激を与える意図もあって)HORNBY(ホーンビー)の製品は近年の製品はクオリティがとても高く、しかし低価格を実現している。当然、生産は中国製である。同様に今や多くの欧米のメーカーや日本のメーカーも中国生産によりコストを下げるのが普通となっているが、そうした中で、よくも国産で、この価格を実現された、と拍手を送りたいのである。
そうしたことからも、是非、このプロジェクトは成功してもらいたいし、後継モデルへと拡がって行って頂きたいものである。

前述のように、DCCのデコーダーも開発される由、ただ、おそらく時間のかかることだろうが、是非、同様に高価なものでなく、程良い見切りをした廉価でKATOらしい確実な製品を作って頂きたいもので、それが出来ることで、日本の鉄道模型のデジタル・サウンド化が本格的に普及することになるのだろうな、と思えるのだが。

○鉄道模型のある生活.JPG

PS:今回のHOゲージEF510のキャッチコピー「鉄道模型のある生活」は、偶然なのか兄のホームページ名と同じであった。
http://www.geocities.jp/momo24dan/

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2012年6月11日 18:00に書いたブログ記事です。

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