Essay/Column/Diary

買わねばならない製品

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○EF510_1.jpg

これは買わなくてはいけない製品だ。と思うことが何年に一度くらいある。
「買わねばならない」というのは、「エライ!」と思えるような製品に対して、賛同し、称賛の意をもって、購入せねば、と思ってしまうのではないかと思う。
例えば、電化製品なら「i-Pad」であったり、ユニクロの下着「ヒートテック」や、車なら乗用車の用途を変えた「オデッセイ」やハイブリッド動力を考案した「プリウス」など、発明に近い製品が出た時に、そうした気持ちにさせる。
無論、全てが買える訳ではないのだが。

○曲線R370横向.jpg

今回の「買わねばならない製品」は鉄道模型の話で、以前にも紹介したKATOのEF510と、それと組み合わせるべき製品の「曲線線路R370」が新しく発売され、この線路を強調したい。
最少半径の線路として360R前後のカーブは、メルクリンもフライシュマンもロコもピィコも設定されているのだが、これまで日本には無かった。
おそらく、日本のHOゲージは真鍮製に始まり、外観重視の傾向があり、多くの製品は急カーブの走行を考慮していないだろうし、オモチャっぽく小さなカーブを走る模型は軽視されがちだったのかも知れない。
しかし、小さなカーブを使うことで当然ながら小スペースでのレイアウトが可能となるし、特に日本の住宅事情を鑑みると、HOゲージの普及には本来必要な製品と言えよう。
無論、小さなカーブを走るには、車両側も対応しなければならないし技術的な知恵がいる。
EF510は、そこでも新しい小型のコアレスモーター2機を使った動力台車方式を考案して急カーブに対応したのも素晴らしいことである。
そして満を持して370Rの曲線が発売された。
そんなことから、これらは「買わねばならない製品」と思ったのであり、それは、きっと私一人ではないだろう。

○定尺.jpg

そこで今回は、この370Rカーブを使って定尺サイズ(910×1820mm)の線路配置を考えてみた。
写真は、スタイロフォームに芝生マットを貼ったボードをダイニングテーブルの上に置いてたものである。
因みに、上部の木の棒は、定尺サイズとする為に、ボードが大き過ぎる部分を910mmのところで区切る為に置いたもの。
まずはR370と直線でエンドレスを作ってみる。
ブルートレイン20系4両を牽くが、370Rのおかげで直線部が長くとれ、この5両編成が、さほど違和感なく走れる。
しかし、単調なエンドレスでのグルグル運転に、すぐに飽きてしまい、拡張を考えはじめた。

○490ポイント_3.jpg

これはKATOの最少ポイント(R490)を入れてみたが、ポイントの直線部が長い(246mm)のでカーブの途中では入れられず、直線に入ってからの分岐となる。
これだと列車交換出来る長さは2両編成までとなり、駅としての設定はむつかしい。

○550RポイントとEF510東海.jpg

次に、分岐側R550の4番ポイントを直線手前の曲線と入れ替えて使ってみた。
この4番ポイントは直線部が短いので先に370Rを繋ぐと、ちゃんと定尺内(910mm)に収まり、なおかつ3両編成までが列車交換出来る長さが確保出来た。
このあたりが現状での限界だろう。
欲を言うと、R370の分岐ポイント(直線部は短く!)、あるいはカーブポイントがあれば、もっと余裕が生まれるのだが。

○最終線路配置.jpg

そして、反対側には引き込み線をR490ポイントで設けると、この定尺の上に3列車を置けるようになり、2列車は交換駅で交代しながら走らせられるようになった。
写真ではEF510は消えてしまったが、今、写っているKATOの各製品は、カーブで連結部の車体の接触は多少あるものの、あるいは動力車のユニバーサルジョイントが多少異音を立てたりもするが、それでも370Rを快調に走っている。

○駅を置く.jpg

最後に、ストラクチャーを置いてみた。
やはり、芝生マットだけでなく、こんな簡単な駅でも置くと、ぐっとイメージは異なり、雰囲気が出てくる。
そして、背景をうまく利用して写真を写すと、下のような写真を撮ることも出来る。

○駅.jpg

このスタイロフォームは定尺の長手側を1820mm⇒1100mmにカットしたもので、つまり910×1100mmを2枚並べ、合わせると1100×1820mmのサイズとなる。(2分割は運ぶ時も収納も容易)
ボードはテーブルよりも大きく、かなりオーバーハングしているのだが、スタイロフォームは剛性が高いので問題ない。

話は戻るが、KATOのEF510に始まる「R370カーブ対応、廉価版高性能HOモデル」。この、言わば「R370シリーズ」が次々と広がっていくことを是非とも期待したい。

PS:
実は、このボードの上でメルクリンも遊んでいるので、ついでに紹介したい。(1100×1810mm)
メルクリンも360Rが最少カーブで、そしてご覧のように、カーブポイントを利用することで、ここまでの線路配置が可能だ。4両編成のラインゴールドは走れるし、手前の駅には外側に通過線のある3線がとれた。
リバースも無理なく配置出来たし、リバースはメルクリン3線方式のメリットで電気的に何の操作も要らずに逆方向にも向かって走る。

○メルクリン線路配置完成.jpg □煙.jpg


因みに電気方式はメルクリンデジタルで、音も光も、そして煙も楽しめる。


こうして時折りダイニングテーブルの上に、このボードをひっぱり出してきて遊んでいるのだが、気楽にコーヒーなど飲みながら列車が走るのを眺めているのも良いもので、たまに汽笛など鳴らしてみたりと。
まあ至福の時とでも言えるのかも知れないが、ダメですね、つい、より面白さを求めて「地面らしさを表現してみようか」とか「ストラクチャーを少し増やそうか」など、常に思考してしまうので、あまり気持ちが休めていないようで・・・

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2013年1月22日 21:59に書いたブログ記事です。

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