Essay/Column/Diary

新レイアウトの製作 その1

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①キャスター台.jpg

新しいレイアウトへの取り組みは、この移動式棚、商品名システムワイヤーシェルからになる。これを新レイアウトの足にして移動可能とし、ついでに収納も兼ねようというもの。
上面の高さは935mmあり、結構高い配置のレイアウトになる。
写真では4つ見えるが、最終的に7つを使うことになった。
右手前にチラリと見えるのが旧レイアウト、この後、すぐに壊すことになる。

②ベニア_3.jpg

旧レイアウトを処分してレイアウトのスペースを更地状態にすると、次に、システムワイヤーシェルの上にレイアウトのベースとなる12mm厚のベニアを敷く。
因みにベニア全体のサイズは3250mm×1300mmだ。3250ミリという半端なサイズになっているのは、写真の左端、壁との間にギリギリ通れる隙間を設けた為で、ここを通り、レイアウトの向こう側に入れるようになる。

③MDF_3.jpg

ベニアの上には9mm厚のMDFボードを載せ、下のベニアに木ネジで固定すると、綺麗なフラット面が出来上がる。
MDFはまるで紙を圧縮したような材質で切削性が良く、且つ、適度な剛性を得られるが、柔らかいのでネジは効かない。

線路は何を使うか迷った挙句、カトーのユニトラックを使うことにした。
理由は色々あって簡単に言い表せないが、まず単純に、入手の容易さと低価格は絶対的な優位点。
また、バリエーションとして各種部品が出ているので、システム的に利用出来ることも大きい。何より、コントローラーが既にカトー製品(DCCはカトー/デジトラックス)で揃っているのであるから。

④塗装_3.jpg

一方、ユニトラック線路は同じカトーの製品でも車両に比べるとクオリティがいまいちで、特に肝心の端面となる線路の切断処理が悪く、多少ひっかかりが出たりする。
また、Nゲージと共通の#75線路はやはり小さい。
そして、レイアウトとして使う場合の問題は、ピカピカに光った線路と、綺麗過ぎる道床の色だ。
ということで、エアブラシを使って線路の塗装を行った。

⑤塗装済線路_3.jpg

私にとっては重労働だった。頑張って百数十本を塗ったが結果的には、まだ足りなかった。
線路の塗装では、レールの上面は当然磨き出さないといけないし、ジョイント部分は通電の為に最初からカバーして塗装する必要があり、また、ポイントはあちこちテーピングしてから塗装する必要があるので実に手間がかかる。
いやホント、塗装は疲れたなぁ。

⑥最初の線路施設_3.jpg

いよいよ線路を敷ける段階にきたが、基準となる部分の線路を固定してみる。
そして台枠の隅をカットするが、人が角でひっかかるのを防止するのと、奥に入る時のスムーズさを考慮したもの。

⑦全線路配置_3.jpg

一旦、全ての線路を置いてみる。
ご覧のように、かなり複雑な線路配置であり、果たして図面どおりに実際の線路が成立しているのかのチェックになる。
見てお判りのように、このレイアウトは真ん中で線路が交差しているが、つまり二階建てになる。

⑪クモハ走行テスト_3.jpg

まずは一階のヤード部分から固定し、走行テストを行う。クモハ40が軽快に走り回るがテスト車として最適。
車両の横の発泡スチロール製のブロック(高さ100mm)が二階部分の足になる。
因みにヤードは日本式の行き止まりタイプではなく、それぞれの線路が両側共に本線に繋がっている、よくヨーロッパのレイアウトで見るタイプであり、6編成が収容出来る。
このヤードは個々の番線からすぐに、どちらの方向にも本線に走り出せるし、その後は空いたそのヤード線が通過する本線になる。

○2階部分_3.JPG

二階部分を置いてみる。
材料は件のMDFの9mm厚で、ベニアは不要。ご覧のように足部分のブロックがまばらでも、MDFの剛性でフラットな面が出来ている。
問題は、この上下を結ぶ勾配をどうするかだ。

⑨クッキーカッター上_3.jpg

模型用語だと思うが、クッキーカッターと呼ばれる手法がある。
それは写真のように、線路の床部分(ここではMDF)をカットしてゆき、そのまま路盤として使う方法で、勾配を作る上で、非常にスムーズな傾斜路盤を作ることが出来る。
それにしても、MDFの材料はサクサクと切りやすいし、適度な剛性で坂の材料として最適なものだ。

⑩勾配完成_3.jpg

勾配の完成(写真手前部分)下から上に綺麗なスロープを作ることが出来た。
ということで、今回はここまで。

この移動式の台枠、ベニアのベース、その上にMDFボードを敷き、クッキーカッター方式で勾配を容易に作る、という構造と手法は、実は私が考えたものではなく、教えて頂いたものである。
それは、大阪の枚方市にあるメルクリン ショップ HRSさんで、下写真のように、店内には同構造の大きなレイアウトがあり、常時、自動運転で(CS2コントローラーによる)いくつもの列車が走り回っている。
それこそ見ているだけで愉しいし、今やメルクリンユーザーが全国から訪れる有名なお店だ。
鉄道模型だけでなく、電気関係から機械関係まで、何でもよくご存知で、惜しげも無く色々教えて頂ける、特に今回のレイアウトの件ではお世話になった。
そう言えば、私の兄もデジタル・コントロール関係のことでは色々教えて頂いている。

こうしてみると、鉄道模型の世界も昔から随分と進んだものだと思う。
昔の、真鍮切抜きにハンダとヤスリ、あるいは紙の窓抜きの世界から、プラスティックやキャスティングの量産製品が主体となり、電気製品のように精密で凝った内部構造を備えた車両。デジタル・コントロールによる電子機能を備えた製品が、手頃な価格で手に入るようになったのだから。

動力性能が素晴らしく、また、デジタル・コントロールによって、鉄道模型の愉しみの世界を広げて行くメルクリンをHRSで見ていると、私の感覚も、もう昔には戻れないよな、と想う。

○HRSレイアウト_3.jpg

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2013年3月12日 00:37に書いたブログ記事です。

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