Essay/Column/Diary

世界文化遺産登録の日

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○富士SWから富士山.jpg

まさに、富士山が世界文化遺産登録なった6月22日の朝、富士スピードウェイのパドックから見た富士山である。
「おめでとう」
いつ見ても美しい姿であるが、このあと1時間ほどで雲に隠れてしまった。
この日、富士スピードウェイでは、もうひとつ「おめでとう」という出来事があった。

それは、インター プロト シリーズという新しいレースが、この日誕生したことである。

○インタープロトレース.jpg

写真は富士スピードウェイHPより
Inter Proto Seriesは「Driving Competition」をテーマとし、車両の過度な開発を抑制することで「均一化された道具(車両)を使ったドライバーの技量(ドライビングテクニック)による競争」を具現化した、新しいアプローチのヒューマン・モータースポーツです。(こちらも富士スピードウェイのHPより)

○関谷氏.jpg

写真中央は取材を受ける関谷正徳氏。
このレースは、この関谷氏が考案し、車両を製作し、レースを企画し、プロデュースした、つまり、彼が作ったレースである。
実は何年か前からこうしたレースの必要性を彼から聞いていた。
関谷氏はレースが車による競争ではなく、人、つまりドライバーに焦点を当るべきであり、そうしたレースをすべきだ、という強い意志を持っていた。そして、それを自らの手で具現化した、ということだ。
レースは、ジェントルマンドライバーとプロドライバーがペアでマシンをシェアし「プロ・アマシリーズ戦」として2日制で行うなど、新しい取り組みもなされている。
車両は当然ワンメイクで、3,950cc/V6エンジンを搭載、シャシーはカーボンモノコックとパイプフレームのハイブリッド構造、ドライバーの安全確保にプライオリティが置かれた国産(富士界隈で作られた)レーシングカーである。

○レース後ドライバー.jpg

写真はジェントルマンクラスのレースを終えた各ドライバーの方々。
本当に、いい汗をかき、そしてレース後談をお互いに交わす時の楽しさは、何物にも代えがたいものがあるだろう。そんな皆さんの表情が印象的だった。
そして、下は表彰台の下に集まった関係者の人々。
とにかく賑やか、身内が多い、関係者が多い、応援者が多い。
という訳で、とてもハッピーな雰囲気の開幕戦だった。
関谷氏は、さぞかし、ここまで来るには大変だったろうと察するし、きちんとレースを開幕まで持ってきた彼に「レース成功、おめでとう」と握手を交わした。

○表彰台下人々.jpg

物事、「言うは易し行うは難し」だ。
したり顔をして、文句を言ったり、批判するのは簡単だ。
しかし、実際に物事を一から完成まで行うことは大変である。
特に、レースを作るのは大変で、カテゴリーの企画、車の製作、参加者の確保、JAFの申請、自動車メーカーと交渉、メンテナンス会社の協力、サーキットとの連携、主催者の協力、タイヤメーカーとの交渉、その他諸々。
レース開催に至るまでには、筆舌には尽くせない苦労がある。
私も、いくつかのレースの立ち上げを行い、そうした経験があり、その大変さをよく知っている。
故に、こうしてレースが開幕したことに、賞賛を送りたいのである。
「本当におめでとう」

ついでに、
振り出しに戻るけど、もう一度、世界文化遺産登録の朝の富士山を。

○富士山030622.jpg


Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2013年6月27日 23:32に書いたブログ記事です。

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