Essay/Column/Diary

Big Four Suzuka

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□Big 4 Suzuka全景.jpg

新しく作った英国型レイアウトには、結構多くの方が見に来られた。
それは鉄道模型の趣味の仲間というよりは、今、お付き合いさせて頂いている友人、古来の知人、近所のオジさんやオバさんまで、色々な方が見に来られた。
やはり、景色のあることが気持ちを和ませてくれるし、その中を走る模型列車が目を惹く。思わぬことだったが、このレイアウトのおかげで人の交流が生まれる効果が出ている。
そうした中、このレイアウトの名前を付ける方が良いのでは、という意見があり、色々考えた末に英国らしく「Big Four Suzuka」なる名前を付けた。

確かに単にレイアウトとかジオラマと呼ぶだけでなく、固有の名称をつける方が良かろうと思った次第で、結果「ビッグ フォー スズカ」と、およそ鉄道らしくない名称を付けたのだが、それは、マニアックに〇〇Railwayや〇〇鉄道などとは照れくさくて言えないし、むしろあまり鉄道名らしくない感じを求め、しかし、意味のある名前にはしたいと考えたものだ。
「Big Four」とは、イギリスで鉄道が最も華やかだった時代の4大鉄道時代を表した言葉で、私のレイアウトの車両は、そのあたりを中心に揃えているからである。Suzukaは自宅というかレイアウトの所在地を意味する。

ということで、改めて「Big Four」を紹介してみたい。
それは、イギリスが産業革命に伴い、好景気に湧く中、鉄道の建設には投機的な資金も集まって300もの鉄道会社が生まれて「鉄道狂時代」と呼ばれた。
そうした鉄道会社の乱立に対して、政府は1921年に鉄道法を制定し、強制的に4つの会社に集約をした。
これが「Big Four」の始まりであり、それは1947年まで続いた。
因みに1948年からは国鉄に統一されている。


◆LMS (London, Midland and Scottish Railway)
○LMSロイヤルスコット.jpg

LMS はイギリス北西部のエリアに総延長 11,000kmにも及ぶ巨大な鉄道であり、最大のホテルチェーン、船舶や運河等を保有し、ヨーロッパで最大の企業体であった。
主要幹線はロンドンとスコットランドを結び、東海岸を走る下記LNERとはライバル関係にあった。
LMSを代表する列車としてロンドンからエジンバラ間の特急「ロイヤル・スコット」があり、写真は英国最大級の機関車”ダッチェス”の牽く「ロイヤル・スコット号」


◆LNER (London and North Eastern Railway)
○LNERフライングスコッツマン_2.jpg

LNERはロンドンから北で東側にあたるエリアを有していた。蒸気機関車を7700輌も有したLMSに次ぐ巨大な鉄道会社で、20の港や多くの船舶、そして23のホテルなど幅広く経営されていた。
主要路線はLMS同様、ロンドンからスコットランドのエジンバラに向かう路線で、両社は鮮烈なスピード競争を行っていた。
写真は、有名な「フラインク・スコッツマン」でロンドンをAM10時に出発してスコットランドに向かうものだが、前記のLMS「ロイヤル・スコット」も同時刻に出発していた。
写真の機関車はA4 Classで、一般にマラード型と呼ばれ、そのマラード号は1938年に203km/hという蒸気機関車の世界最高速度を記録している。


◆GWR (Great Western Railway)
◎GWR_バーズアイ.jpg

GWRはロンドンから南西部に広がるエリアを有し、穏やかな丘陵地の広がる地域や、風光明媚なコーンウオール半島の海岸に向かう路線で、リゾート客も多く運んでいだ。
この地方(デヴォン州)出身のアガサ・クリスティの小説には、この地域の風景やGWRの列車が多く登場する。
写真は、Castle Class (カッスルと読むべきか)の牽くローカル列車で、アガサ・クリスティの「パディントン発4時50分」の列車に準じている。


◆SR (Southern Railway)
○SRオリエント急行.jpg

SRの路線はロンドンから南の地域に限られており、「ビッグ4」の中では最も小さなエリアになるが、人口密度の高い地域を運行していたこともあり、イギリスに於ける旅客輸送の1/4以上を運んでおり、営業的に収益の高い鉄道であった。
ロンドンの基点駅はバッキンガム宮殿やビックベンに程近いヴィクトリア駅であり、その風格のある駅からは、看板列車である「オリエント急行」や「ゴールデン・アロー」が出ていた何とも華のある鉄道である。
写真はマーチャント・ネイビーClassの牽く「オリエント急行」


因みに、正確さを追求すると模型の各列車は実物どおりではないが、ま、あくまで模型として「Big Four」の雰囲気を愉しんでいるものである。
また、これらの模型は全てデジタル・コントロール方式(DCC)であり、機関車に搭載しているデコーダーには実車から録音された種々の音を内蔵しているので、多気筒から出る独特のドラフト音(シュッシュッ音)や、それぞれの機関車特有の警笛を放って走る。
音を含むレイアウトの雰囲気はYou Tubeにアップされているので、BIG FOUR SUZUKAで検索して頂くと見て頂ける。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2013年12月28日 21:24に書いたブログ記事です。

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