Essay/Column/Diary

ワーゲン・ビートルに乗った・・・ゾ

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◎ビートルポートレート.jpg

シトロエン2CVに続いて旧車の話になる。
今度はフォルクスワーゲン、1976年製のビートルだ。
そして今回もまた、乗ってとても楽しいものだった。
とは言え、シトロエンとは全く異なる性格の車であり、全く違う素晴らしさを味わった。

型式A-11AJ、初年度登録から38年が経過した車であったが、とてもそうは思えないものだった。
全体的にしっかりした車の印象が伝わってくるが、それは、車体のしっかり感、足回りのしっかり感、エンジンのしっかり感、など言わば基本的な部分の全てということで、それは、基本設計と車作りの素晴らしさを感じさせるものだった。
多くの国産車の場合には40年近くも経過していると、デザインを始めとして古っぽさが目立ち、また、そこここにヤレが目立ったり、乗った感じも昔の車の完成度の低さを知ることになったりもする。

無論、このビートルも今の車と比べると、旧態依然としていることには違いない。
しかし、その古さの種類が違うのである。
それは、現代の車では感じられない「自動車に乗る楽しさ、味わい」を思い起こさせてくれるのである。

◎ビートルペダル.jpg

下から生えた各ペダル類。
ブレーキペダルのパッドが外れ気味だったが、ま、ともかく、オルガン式のアクセルペダルを踏むと、バサバサッという排気音と共にエンジン回転がダイレクトに伝わるような加速感触がある。
当然パワステの無い、多少重めの、そして、とても自然な感覚が伝わってくるステアリング。
少しギアが入りにくくなったミッションも、上手く力加減をしてやることで気持ち良く入れられるシフトの操作感覚。
少し硬めの足は、しかしダンパーの効きは今も継続されていて、乗り心地というか、減衰の感触が良く、しっかりとして、実に気持ち良い乗り心地である。
シトロエンがソフトで気持ち良いかったことに比較すると、同じ気持ちの良さでも、まさにドイツ車を感じる部分でもある。
そして、足がしっかりしているので、多少のコーナリングも試してみたくなったが、やはり姿勢が乱れることなく安定しており、流石はポルシェ博士の基本設計だと思ってしまった。
いや違うな、コーナリングよりもむしろ、車全体の作りの素晴らしさに、ポルシェ博士に畏敬の念を持った、というのが本当だな。

◎ビートルエンジン.jpg

エンジンも確実な力強さが伝わってくる。多少のパワーバンドの狭さがあり、速度が落ちても上のギアのままのズボラな運転をするとパワー不足になる。だから、ちゃんとシフトダウンをして回転を保つ必要があるが、それも本来、機械を扱うことはキチンと操作してやるべき、という運転の基本まで思い出させてくれる。

◎三角窓_2.jpg

ついでに言うなら、久しぶりの三角窓。
乗せて頂いた日は好天であったせいもあるが、この三角窓から入る自然の風に当たる気持ち良さは、本当に久しぶりの感覚だった。

シトロエン2CVの時には、乗り終えても、なんとも好ましい独特の感覚から余韻のようなものを感じたものだが、
このワーゲン・ビートルは、このまま乗り続けていたい、という気持ちになった。
それは久々に感じた自動車を走らせる楽しさのせいだと思うし、しっかり作られた車に乗る愉しさだと思う。
だから高速道路ではなく、快適な国道なんかを遠乗りしてみたい・・・と。

◎ビートルリアビュー.jpg


Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2014年5月 8日 18:14に書いたブログ記事です。

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