Essay/Column/Diary

世界最速“マラード”が来たー!!

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〇マラード_1.jpg

イギリスで最も有名な蒸気機関車がLNER(ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道)の「マラード(Mallard)」だろう。
「マラード」は1938年に203km/hという速度を記録しており、以降破られることなく蒸気機関車の世界最高速度を持つレコードホルダーなのである。
サー・ナイジェル・グレズリー設計の機関車で、外観の流麗なデザインは風洞実験を経て作られている。
蒸気機関車にもかかわらず新幹線に近いような速度を記録し、風洞実験といい、1930年代にそこまでやっていたのかと驚くばかりである。
レース屋さんの私としては持っていなければならない車両だと・・・関係無いか?

そんなイギリスを代表する機関車なのに、これまで手に入れていなかった。
「マラード」のOOゲージ製品はイギリスの代表的な鉄道模型メーカーであるHORNBYもBACHMANNからも、とっくに出しているのだが、残念なことにと言うか不思議なことに「デジタル・サウンド仕様」が発売されていないのである。
私は英国型の模型は、ほぼ全ての車両を最初からカタログにある、言わば純正のデジタル・サウンド仕様で揃えている。社外品の後付けのデコーダーでは何かと安心出来ないので購入していなかった、というのが理由である。

□2台のA4.jpg

その前に以前から所有している、写真右側の機関車(当然デジタル・サウンド仕様)の説明をしておく方が良いだろう。
まるきり「マラード」と同じ形をしている。しかしこの機関車の名前は「スパロー・ホーク(Sparrow Hark)」である。つまりイギリスの機関車は1台1台固有の名称をつけられているからで、車両の形式は”A4クラス”であり同じなのである。
しかし「マラード」があまりに有名なので、この形をしていると全て「マラード」と呼ばれがちで、その都度、上記の説明繰り返すことになる。
「ああ、面倒だ、真のマラードなら、これが世界最速の蒸気機関車で・・」
とスムーズに話が出来るのに、などという思いに駆られたこともある。

さて、デジタル・サウンドに話を戻すと、イギリスのオリビア・トレインズ社から最近発売されているサウンド・デコーダーは、かなり出来が良いとのこと。因みにデコーダー本体はESU製(ヨーロッパでのシェアNo1のメーカー)なので安心出来る。
そんなこんなで、HORNBY製のDCアナログ仕様の「マラード」に、オリビア・トレインズ社のデコーダーを取り寄せてもらい組み付けることにしたのである。

〇テンダー内部デコーダー.jpg

取付けは簡単で、テンダー(石炭車)内部に8ピンカプラーを備えているし、スピーカーもキッチリ収まるように円形の窪みが出来ており、床下に向けて音が出る。
写真右側がデコーダー、中程に黒い板の隙間から銀色に光るスピーカーが見える。

〇ウエイト.jpg

またHORNBYというかイギリスの鉄道模型にはドイツの製品と違って動輪にゴムタイヤを付けないので、私のレイアウトの勾配区間では空転が起こり、坂を上り切れなくなる。
そこで輪荷重を増して粘着力を上げる必要があり、機関車内部に写真のような(銀色部分)鉛ウエイトを取り付けた。

□マラード上り坂_2.jpg

さて、いざ走らせるととても調子良い、そして肝心の音が良い。
今もイギリスでは保存鉄道等で実動しているA4の実車から録音しているのだろうが、音質が全体に澄んでいるし警笛も実感的だ。
何よりも、このデコーダーの特徴は、走行中に定速度になると静かな音で走る設定になっているのが良い。
これまで蒸気機関車のデジタル・サウンドは、走行中は常に”シュッ、シュッ、シュッ”と加速時の力強い音をずっと連続して出して走るので、現実的ではないし、時には少々うるさく感じてしまうのである。
そして定速度から速度を下げると、惰力で走る「絶気」という状態になり音は殆ど消える。
そして止まる寸前のブレーキのスキール音もかなりリアルな感じがする。

実はデコーダーのCV値の設定が、私のKATO(デジトラックス製)のコントローラーで出来ず、兄の持つ”LOK Plogrammer”で設定してもらった。
デコーダーの音量は販売時には最大となっており、音量調整のCV値を変えることで全ての音量が一気に変わるのだが、このでオリビア・トレインズ社のデコーダーは、それぞれのファンクションのCV値を変えられるようになっていたとのことで、配慮が細かい。
因みに、次のYou Tubeに動画がアップされているので前述の音を含め、見て頂ける。

https://www.youtube.com/watch?v=HHQRZzfm5Lo

いいけど、テンダーが脱線してるぞー!

〇運転台.jpg 〇テンダー前部.jpg

HORNBYの模型は、基本的には大雑把な作りで(失礼!)、ゆえにNゲージに毛が生えた程度の価格で買えるので大変有難い。
とはいえ、ご覧のように室内や連結面など、見えにくい部分まで細かく作られているのは大したもの。
運転台の写真をクリックして頂くと判るが、何とメーターの針や目盛りまで入っている。

〇マラード_3.jpg

ということで「マラード」が来たー! という訳だ。
何ですか?
後ろのLNERの客車に電気が点いている?
そう、自分でLEDの室内灯を取付けたんですよ、苦労して。

その話は、またいつか・・・

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2014年10月18日 19:20に書いたブログ記事です。

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