Essay/Column/Diary

あれっ人影が・・・

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□食堂車に人が_2.jpg

私のレイアウトは色々な方に見に来て頂いているのだが、最近の言葉から、
「あれっ、人影が見えるぞ!」と走る列車を覗き込んで言われた。
シメシメと、ほくそ笑んでしまう。
10月18日のコラム「世界最速”マラード”が来たー!!」の最後にLNERの客車に電気が点いている、とした話の続きだ。

□Pullman 1等車.jpg

つまり、室内灯の取付けの話なのだが、そもそも室内灯を付けようと思ったのは、HONBYの客車で最初から室内灯が付いているのは、この写真のプルマンカーだけで、ご覧のようにテーブルライトが美しく光る。
またカーテンを含み室内も良く出来た製品なのである
ところが、このプルマンカー以外の製品でも、実は室内まで良く作られていて、室内の色もプラスティック地肌ではなく、壁の茶色、シートの色は3等はエンジ色、1等はブルーで、全て艶消し塗装されているのだが、室内灯が無いために全く見ることが出来ない・・・もったいない。
ということで、一丁頑張って室内灯でも付けてみるか、と張り切った結果が「あれっ人影が・・・」という評価を頂き、ニンマリした次第だ。

□LNER光.jpg

完成したLNERの列車がこれでマラードの牽く”フライング・スコッツマン”4輌編成。
2両目の明るいのが食堂車で、他は3等客車と1等客車になる。
黄昏時のイメージで、明かりのともった列車は独特の雰囲気を醸し出す。

◎シュー.jpg

実作業は結構大変だった。まずは車輪からの集電だが、もともと付いていた車輪は両絶縁で車軸には電気が来ていない。
そこでいつもお世話になっているイギリス鉄道模型専門店のメディカルアートさんに頼んで、片絶縁の車輪をイギリスから取り寄せてもらった。
これで車軸に通電されるので、左側の真鍮版にヒゲのようにりん青銅の線をハンダ付けした部品を作り、車軸に擦り付けて集電する段取りだ。

□台車内部.jpg

台車に取り付けた状態がこれで、T型に出ていた真ん中のヒゲは、台車中央センターピンの真ん中に穴を開けて突き通し、室内に出ている。

◎車内センターピン部.jpg

これが室内側で、ニョッキリとりん青銅線が出ている。そこに配線をシートの下に穴を開けて通してりん青銅線にハンダ付けしている。
室内に線を出したままだが、この程度なら殆ど目立たず、作業性も考えると、まあいいか、と割り切っている。

◎荷物室内配線.jpg

LEDのライトユニットは市販の物を使った。写真の天井部に乗っている白い板状がそれで、小さな黄色の部分がLED発光部で、右端から出ている黒いコード2本に電気を流すと電球色に光る。
つまり1本は前の台車に、もう1本を後ろの台車に繋ぐ。因みに茶色の太いコードは理由があって、前の台車からの電気を後ろに持っていく為で、後述。

◎点灯テスト.jpg

点灯テスト。LEDの光を上向きに発しているのは,5箇所から光るあかりを屋根裏の天井部分に張った銀テープにより反射を利用して、少しでも均等に明るさを分散する為である。
ところがギッチョン、いざ走らすと問題が発生した。
車輪からの集電不良で明かりが時々チカチカと点滅を繰り返すのであり、全く失望するものだった。

そこで台車回りや車軸からの集電方法など、様々試したのだがダメ。
いや、しかし色々回っておくものだ。
というのも、MODELS IMONに立ち寄った際、通電カプラー(連結器)なるものがあったのを思い出した。

◎IMONカプラー.jpg

早速、東京に行った際に立ち寄って見せてもらうと、かなり良く出来た製品で、ちゃんと伸縮機能も備えているので、これを採用することにした。
つまり、1輌片側2輪からの集電が良く無いのであれば、通電カプラーにより連結して集電能力を倍増させようという作戦である。
因みにカプラーの形が、IMONのものは日本の自動連結器であり、イギリスとは異なるが、元々欧州の模型はカプラーの形は機能優先の模型独自のものが付いており、全く気にする必要は無い。

◎端部削り.jpg

このように、車端部の台枠の造作部分を切り/削り落とすが、流石に最初はIMONカプラーが上手く取り付かなければ車両1台がオシャカになるので臆病風が吹くが、そこは「度胸だ!」とばかりに削り始めたもの。
そして白い部分のプラ板で作ったものを接着してIMONカプラーの取付けベース面が出来る。
車両の上に見えるのがIMONカプラー。

◎カプラー部分.jpg

IMONカプラーを取り付けた状態。
2本のビスでカッチリと取り付けるが、そのビスが電気の端子でもあり、室内に飛び出させて、そこに両台車からの線を繋げは良い。それが当初の茶色のコードでもある。

◎配線とカプラー.jpg

2本のビスの上部がこれ。それぞれの台車からのコードを真鍮の切片にハンダ付けする。
丁度、コック氏の後ろに台車からのりん青銅の線で出ている。
それにしてもコックさん、今にも動きだしそうに良く出来ているが、これはKATOの製品。

◎食堂車内_2.jpg

ご覧のとおり、HORNBYの車両の内部はよく出来ている。テーブルクロスやフィギアやポスターは私が付けたものだが、カウンターの手摺や足置き、ビールサーバー?まで最初から作り込んであったのは驚きで、明かりを付けなければ全く見えないところだった。
こうして”フライング・スコッツマン”は室内灯も美しく、そして俊足”マラード”が牽いて快調に飛ばしている。

◎LMS1等車.jpg

一方、こちらは前記"フライング・スコッツマン"のライバル、LMSの”ロイヤル・スコット号”の客車であるが、こちらにも室内灯を取り付けた。
但し、こちらは業者にお願いして付けて頂いたもの。さすがに素晴らしい工作で、コンパートメントの各室にLEDライトが入り、コンデンサーが組み込まれているようで、全くチカチカせずに綺麗に点灯して走る。

これでプルマンカーの”オリエント急行”を含めて3列車に室内灯が付いた。
DCC(デジタル コマンド コントロール)の良さは、走行性能やリアルな音と共に、定電圧による光も楽しめる点である。

□LMSと夜景.jpg

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2014年11月12日 18:03に書いたブログ記事です。

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