Essay/Column/Diary

スモールライトは誰の為、ウインカーは誰の為  リニューアル版

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〇フリーウェイ_ライト.jpg

海外の運転と日本の運転で、大きく違うことのひとつにライトの使い方がある。
まずはアメリカの写真から、少し曇った日のフリーウェイの写真で、あまりに広過ぎて見にくくて恐縮だが、それでも殆どの車がライトを点けているのが見て取れよう。
このように、曇りや雨の日にはスモールライトやヘッドライトを点灯するし晴れていてもヘッドライトを点灯して走る車も多く、それにエンジンを掛けると自動的にヘッドライトが点灯する車もある。

続いてはイギリスの話。
イギリスはご存知のように雨の多い国で、出掛けに晴れていても途中で雨が降り出してくることもしばしばある。
初めて行った頃に驚いたのは、そんな時のこと、雲が広がり始め、少し薄暗くなってきたなと思うと、周りの車が一斉にスモールライトやヘッドライトを点灯したのである。
それは見事なまで一斉に。

〇中央道路ライト点灯を.jpg

さて、日本の場合。写真は薄暗い雨の日に写したものだが、まず殆どの車がスモールライトも点けていない。これは日本の殆どの地域で見られる風景だろう。
因みに、対向車線のヘッドライトを点けている車の存在が、かなり後ろに居るのによく判る。
また、左側2台前の赤い車もテールライトでよく判る。
スモールライトは点灯しても前方を明るく照らす訳ではないし、運転している人には殆ど何の影響も無く、メリットが無いように感じているのかも知れない。
しかし、それは自己中心的なものであって、自車の存在を外の人に知らせるのには、実は非常に大きな意味がある。
ライトを点灯することで、対向車に対しては、こちらの存在や位置を明確に見せられるし、同時にテールライトも点くので後ろの車にも存在を意識させられ、車間距離を計りやすくさせられる。
そして何より、そう、何よりも歩行者の方に車の存在を認識させてあげられることである。
つまり、スモールライトやヘッドライトを点けることは、自分側のことではなく、相手に対して判りやすくさせてあげられる思いやりであり、最低限のマナーである。

全く同じことがウインカーライトにも言える。
ウインカーも点灯する意味は自分には殆どなく、曲がる意思を外部の人に知らせる為のものだ。
そのウインカーを点けるという動作は浸透してはいる。ルールでもあり点灯しないと違反になるので、まず殆どの人が点ける。しかし、本来の外部の人に自分が曲がる意思を知らせる為、という意識を持たない運転も少なくない。

〇急な右折.jpg

例えば、前の車がブレーキを踏むので一緒に減速していると、止まる間際に右にウインカーを出すとか、「だったらウインカー早めに出してよ、左の車線に移動出来たのに」などと言うことは誰しも経験されていると思う。ウインカーは早めに点けなければ意味が無い。

ルールというよりもマナーとして車の運転を見た場合、日本も昔よりは数段向上したものの、まだまだ良いとは言えない。
「イギリスではドアを開けたら次の人の為に開けていてあげる」という所作は普通のことで、そうした他人に対するマナーのある文化が、運転マナーの良さにも繋がっているのではと思えるのである。

とは言え、日本にも、とても良いマナーがある。
それは高速道路等で前方に渋滞を見つけたらハザードランプを点灯して後部の車に知らせるアレのことで、最近の車では強くブレーキを踏むとハザードランプが点灯する車もある。
このハザードランプの点滅はかなり離れたところからでも判別しやすく、すぐに先の渋滞等を意識出来るので減速の体制に入れる。
このことは、これまでに多くの追突事故を防げているのではないかと思える。
因みに、アメリカでは同様の場合にハザードを点けるのは禁止らしく、例えば、渋滞が慢性的なロサンジェルスでは高速道路で急に渋滞に出くわすので追突しないように常に前方に注意を払わねばならない。特に車の流れる速度が内側車線では130km/h位と速いので注意を怠れないのである。
日本のハザード使用を真似すればいいのに、と思う。

何れにしても私達もマナー良く、格好良く走りたいですね。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2016年2月29日 18:28に書いたブログ記事です。

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