Essay/Column/Diary

サーキットチャレンジャー

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採点表.jpg

さて、これは何だと思われますか?
ハンドリングやシグナルスタート、シフトアップとアクセルコントロールのグラフなど。
自動車の運転評価? だけでは足りませんね、それにシグナルスタートは無いでしょ、まさか交差点からのシグナルグランブリなど!!
ではレーシシングカーのデータロガー? こんなに単純じゃありません。
実はコレ、鈴鹿サーキットに新しく出来た国際レーシングコース(東コース)を走る新しいカートでの走行結果表であり、評価表なのです。

新規営業前にレース関係者に試乗させて頂いたもので、私の評価はAランク。良いように聞こえるが、実はこの上にまだSランクがある。
確かに他の3項目は良いのにシフトアップだけが評価が低いからで、回転計が解りづらくシフトアップタイミングが良く無かったのと、3~4速がワイド過ぎてS字の3つ目の登り勾配で4速の回転が落ち込み、3速に落としたらオーバーレブした、あれで評価が落ちたようだ。

□スペック前.jpg

とは言っても、ご覧のように、あくまでお楽しみカートで最高速も30km/hだから安全そのもの、これまでもサーキットカートと呼ぶエンジン式のカートで営業していた、そのモデルチェンジ版と言えるが、時代の流れで電気式を取り入れ、賢いのは、そこに簡単なデータロガーを組み込んだことだ。
F1が300km/hでストレートを走り、200km/hでS字に飛び込むコースを、たかだか30km/hで走っても本来面白い筈は無いのだが、今回のカートでは電動化によるそのメリットを上手く行かして興味を持たせている。

□カートのコックピット.jpg

(写真は二人乗りだが、一人用もある)
まず「アトラクション・エントランス」でレクチャーを受け、記録カードを貰う。
乗り込むと、その記録カードをメーターパネルに差し込むことで個人の走行データが記録される仕組みだ。
またステアリングサイドにレバーがあり、左アクセル、右ブレーキで、左親指でシフトチェンジボタンを押す。最近のレーシングカーのステアリングのようだし、それにペダル操作を必要としないので身長に差が出る子供達も足が届く云々の問題も解消される。
電動化によりエンジン音も無く静かにコースに入ると、メーターパネルから「ハンドリングテストだ左右に振ってみよう」とか何とか言う音声指示が、なるほど、これはエンジン音があると出来ない技だ。
そして、実際のスタートグリッドに着いて指定のボタンを押すと、これまた本物のスタートシグナル、そうF1で使っている5ユニットと呼ぶあのシグナルが作動し始め、ブラックアウトしたら全開スタート、そして指でシフトボタンを4速までシフトアップ。
実はタコメーターが見づらく、またギアがクロース過ぎるので遅れがちだった。
その後、「さぁ、S字に入るゾ」とか「上り坂だ、回転が落ちたらギアを変えよう」などと音声指示があり、ダンロップの登りではシフトダウンが必要となる。
というように、各所で音声指示があるのだが、これは子供達にとっては良いアドバイスだろう。
下車自には記録カードを抜いてデータステーションに行くと冒頭の走行結果シート(リザルトデータ)が出て来る、という算段だ。
私が乗った時にはレースオフィシャルの方100人程も一緒に乗ったのだが、走行後、リザルトデータを見て盛り上がること「俺はCだった、あのスタートがよう判らん」とか「誰かSを出したらしいぞ」とか「もう一回乗ってリベンジしてやる」などなど。

鈴鹿サーキットとしては我々レース関係者をテストケースとして乗せ、諸々リサーチされたのだろう。
大丈夫、大の大人が走行後これだけ盛り上がるのだから、この企画は正解じゃないですか。

□走行シーン.jpg

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2016年4月 4日 22:15に書いたブログ記事です。

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