Essay/Column/Diary

蕎麦

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□蕎麦単体.jpg

我々、日本人にとって蕎麦は特別なものだと思う。
蕎麦は、麺自体は特別味がする訳では無いし、かといって色々なパスタ料理のように具材やソースで強い味をつける訳でも無く、「麺つゆ」に軽くつけて食べる。せいぜい薬味を加えるだけで食するのに、しかし我々の味覚には何とも美味い。

鈴鹿には蕎麦が誠に美味しい店がある。
「蕎麦 空」(そば くう)というお店で、少し入り組んだところにあるので知る人ぞ知る店なのだが、美味しいものは自然と伝わるのか、あるいは馴染みの客が多いのか、通うように客が入っている、私のように。

□蕎麦空_外観2017.jpg

これが「蕎麦空」の店構え。
以前はもう少し賑やかなところで洋風のお店で営業されていたのだが、この古民家に越されて、より良い雰囲気になった。
ところで、偉そうなことを言っても実は私の味覚など大したことはなく、通ぶることなど無いのだが、ただ私は単純に美味いと感じれば美味い、というだけの話である。

蕎麦_空_とろろ蕎麦.jpg

さて、「蕎麦空」のお蕎麦は何と言っても「めんつゆ」が素晴らしい。
一度、作り方を伺ったことがあるが、まあ大変な手間を掛けていて、確かまる二日を掛けて作っておられる旨。
いつも麺は光った(まだ濡れた)状態で出て来る、つまり出来立てを頂くのだが、
私は、最初は麺だけを食してみる。きめの細かい麺の食感が気持ち良い。テレビなどでよく聞く蕎麦の香りなるものを感じようとするのだが、私には感じられない。
次に、「めんつゆ」につけて食べる。これは文句なしに美味い!
いつも「つけとろそば」を頂くので、次に「とろろ」につけて頂く、この大和芋が美味だ。最後にとろろに卵黄を入れてかき混ぜて頂く、味と共にボリューム感もあり文句無しに美味い。
という数段階で蕎麦を愉しんでいる次第だ。

今も時折、東京には出張がある。そう言えば「蕎麦空」のご店主に東京で蕎麦の有名な店を聞いたことがあったが、先日は時間が取れたので行くことにした。
その店は「神田まつや」で、そう言えば最近テレビで見たのだが、食通で有名な中尾彬氏が「蕎麦と言えば"神田まつや"だよ」と低い声で紹介していた件の店だ。

神田まつや外観.jpg

明治創業というが、なるほど、かなり雰囲気のある店構えだ。
私が訪れたのは午後4時頃で混む時間を避けたあたりだったが、それでも広い店内には10数名の客が入っていた。

松屋_ざるそば.jpg

御品書にある「ざるそば」を頼んだ。
いつものように「蕎麦」だけ、そして「めんつゆ」につけて、そして薬味を入れて、と食べた。
少し茶色がかった蕎麦は少し乾き気味で出て来た。食べると初めて蕎麦の香りを、ほんの僅かだが感じた。
そして、「めんつゆ」は・・・辛かった。その上、深みが全く無いものだと感じた。
「そば湯」はあまりに薄く、白湯に近かった。
あくまで私個人の感覚だけど「なんだ、大したこと無いじゃないか」と思った。

美味いかどうかで軍配を上げるとすれば、鈴鹿の「蕎麦 空」の圧勝である。
ただ、その後で考えてみると、
比べること自体どうなのかな、と思った。
「神田まつや」は明治創業の老舗店であり、「むかしの味」を味わうべきものだろう。
一方「蕎麦空」は気鋭のお蕎麦屋さんで、蕎麦の美味さを研究/追及されての味と言えるからだ。

つまり、お蕎麦にも、それぞれの味わい方がある、ということなのだろう。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2017年3月 3日 18:56に書いたブログ記事です。

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