Essay/Column/Diary

テスラ Model S  超高性能な未来

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EVカー。今や電気自動車には多くの方が興味をお持ちだと思う。
そして、EVカーメーカーとして最も成功しているのがテスラだろう。
そのテスラのModel Sに乗る機会を得た。
そして強烈な印象を受けてしまった。

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おそらく、テスラModel Sに乗った方は、その強烈な加速力に悩殺されてしまうだろう。
今回、乗せて頂いたModel S P90Dは、BMW 5シリーズに相当すると思われる4ドアセダンだが、0~100km/hが3秒という加速力で、この上のP100Dでは2,7秒とも言われる。
しかも、その加速感はモーターによる途切れることの無い加速と、そのフラットなパワー特性により、低い速度域からでも強烈な加速に移るので、無茶にアクセルを開けたり気を付けないと(特に同乗者には)ムチ打ちになるような、ドンッという加速をする。
どこの回転域でもアクセルを踏むと胸の透くような加速が得られてしまうので、これに慣れてしまうと、これまでの車は非常に遅く感じてしまうことになるだろう。

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運転席、一見普通の乗用車であり、乗るに当たってEVという特殊性は感じない。
当然のようにキーレスエントリーは備わり、キーを持ったオーナーが車から離れるとドアロックされる。
とここまでは、ままある話だが、ところが、設定次第なのだろうが、オーナーが家に入っても、車は自分で走ってガレージに入り電源を落とす、と言う。(ルンバの大型版だ!)
何れはもっと進歩して、車が指定の場所と時間に迎えに来るようになるらしい。
ということは、この車は半ばロボットな訳で、エンジンではなく電動になるわな。

□タッチスクリーン.jpg

車に乗り込むと圧巻なのがダッシュボード中央の巨大な(17in)タッチスクリーンだ。
今は後部の景色が上に、下にはネットの情報が写されているが、このスクリーン上でエアコンやルーフの開閉をはじめ、タブレット同様にインターネットや地図/カーナビやエネルギー消費量など、この画面上で操作、把握出来る。

私としては気になっていたのが、電気関係と機械関係は得手不得手が対峙している場合が多く、つまり、こうした電気に専門的な場合、機械、特に車の場合足回り、サスペンションの出来具合はどうか、というのは一介のシャシー屋として疑問を持っていた。
今回、ワインディングロードやサーキットは走っていないので高荷重のかかる性能は不明だが、少なくとも一般道では足もきちんと出来ている印象で、乗り心地とダンピングの兼ね合いはヨーロッパ車のようにシックリしている。パワステの設定というか、少し軽めのステアリングフイールと切り込む感じも良く、本来重たいであろう車体を感じさせない軽快感があった。
そして、床下バッテリーによる低重心は車の走行安定性に大きく貢献している。
この車、シャシーもしっかり作られているな、という感じが伝わってきた。

自動運転も少し試してみた。一般道でクルーズコントロールを制限速度に設定し手放しで走ってみると当然車線の真ん中を走る、それは夜になってもキチンと走るらしい。前車に近づくと(設定の)距離を保ち、前車が信号で止まるときれいに止まった。その信号は上り坂だったが「ブレーキを踏まなくても大丈夫ですよ」とオーナーの方に言われ、ブレーキから足を離したが確かにピタッと止まったままで少しもバックしない。そして、前の車が走り出すと(勝手に)走り始めた。つまり、私はずっとハンドルもアクセルもブレーキもタッチしていないのに。
ただ、心配だからいつでも操作出来るように構えてはいたのだけど。
でも、何だコイツ。
勝手に走るし、勝手に止まる。そしてアクセルを踏めば素晴らしい加速が何時でも得られてしまう。
タブレットPC同様のスクリーン画面が車の意識を変え、インターネットを始め、色々なことがここで出来てしまう。
こんなのに乗り慣れてしまったら戻れないだろうな、普通の自動車に、とチラリとよぎった。

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左リア・サイドの反射板を開けると給油口ではなく給電ソケットがある。
リーフのように大きなリットでは無いので、そうかソケットはこんなに小さいのかと、改めて認識する。
テスラのホームページを見ると、1充電の走行距離が実に上手く表示されているが、この90Dの場合、平均速度100km/h、外気温20度で、ACオフで512km、ACオンで475km走る、とされている。
もう航続距離的にはガソリン車に負けぬレベルにまでなっている。無論チャージには多少時間を要することになるが、休憩をとる時間とすれば大きな不便は感じないところまで来ているのだろう。

今や、多くの車がハイブリッド化され、またニッサン・ノートe-POWERが月間販売数1位を記録したりと、電気で走ることのアレルギーはどんどん消えて行っている。
一方で、電気自動車には、よりバッテリーの進化が求められるだろうし、そのコストが下がることがポイントなのだろう。

下の写真は2015年カリフォルニアで写したテスラModel S。
もう既に特別な車ではなく普通に車社会に溶け込んでいる印象を受けた。
日本でもそうした感覚になる日が来るのは、意外と近いのかも知れない。

〇テスラ_USA_1.jpg

PS:
完璧な燃焼で素晴らしいエンジン音で走る車。
もはや芸術の域に達したとも思われるレシプロ・エンジン。
人間の英知たる、この作品は決して無くしてしまってはイケナイと思う。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2017年4月 2日 16:17に書いたブログ記事です。

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