Essay/Column/Diary

ダリとピカソ

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□美術館ロビー_2.jpg

久しぶりに三重県立美術館に行った。
ヤボ用があって津市に行った折、時間に余裕が出来たので立ち寄ったものだ。
この美術館は“ダリ”の絵を所蔵しているので、それが見られれば、との思いだった。

“ダリ”そう、あの時計がグニャグニャしていたり、得体の知れない生物や、骸骨の目から人が顔を出したりなど、気持ちの悪い絵を画く画家だ。
私も気味悪い絵を書くダリに興味は無かったのだが、以前、この美術館で実際の絵を見た時に、その技術の高さに驚き、一気に意識が変わってしまった。

□ダリ_pana.jpg

これは我が家にある、はがきサイズの印刷物だが、この絵でもダリの技術レベルの高さの一端が見て取れよう。
それぞれの物体の見事なまでの写実的な描写、それぞれの物の質感、その最たるテーブルクロスなど。
一方で色々なものが宙に浮かび、海は幾何学模様など、例によって摩訶不思議な絵ではある。

〇ダリ_3.jpg

今回、美術館には二階の洋画家の展示室に“ダリ”はあった。(写真は無料画像より)
以前に見たものより大きな作品で「パッラーディオのタリア柱廊」とあった。
凡人の私などには絵そのものの意味は解らないが、その筆使いに大きな興味があった。
何か筋肉質の人々が立っている様子だが、この絵に近づいてみると、筆に絵具を多くつけて一本の線で画いている部分が少なく無い。
その線が、少し離れると力強い「足」や「筋肉」や「骨」に化ける、まるで手品のようである。

〇ダリ_足_2.jpg

絵の左下、足の部分の拡大。
画像が悪くて恐縮だが、足の甲や親指あたり、筆で絵具を乗せただけというような技法が見て取れよう。それが離れると上の絵のように動きのある足そのものになる。
・・・何故、シンプルな画き方をするのだろうか。
シンプルなというか、省略的な画法をする画家は少なく無い。大雑把な表現で風景画や肖像画などよく見られる。
それらは、リアルに描かないことで、現実を離れ、画家の思いを表現しているようにも思える。
一方、このダリの一筆書きのような画法からは、逆に、単純な画法ゆえにリアルさが現れ、より力強さが表現されているように感じる。
一言で「凄い」。

この日、三重県立美術館では「ベスト・オブ・コレクション 美術館の名品」として、所蔵の絵画が展示されていた模様で、
ダリの他に、ピカソ、ゴヤ、モネ、ドガ、ムンク、ルノワール、シャガール、ルオー、その他、著名な画家の絵が並び、たまたま立ち寄ったことを恥ずかしくさえ思った。

あれれ、ピカソのことも書きたかったけれど長くなり過ぎてしまったので、また次の機会にでも。

□美術館外観.jpg
三重県立美術館は、津市の雰囲気の良い丘陵地にある。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2017年6月16日 14:41に書いたブログ記事です。

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