Essay/Column/Diary

意外と早く・・EVの流れ

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電気のスイッチ.jpg

車は好きだから、以前より車の先行きには多少なりとも興味があった。
特に、その動力に関しては、ここ10年あまり、色々な方向性が示されてきただけに。

想像すると、各自動車メーカーはこれまで動力に関して、実に幅広い研究開発をされてきたことだろう。無論、エミッション・コントロールを重点に。
・ガソリンエンジンの高効率化、クリーン排気化
・ディーゼルエンジンの高効率化、クリーン排気化
・ターボによるレシプロエンジンの高効率化、小排気量化
・ハイブリッド車の開発
・プラグインハイブリッド車の開発
・燃料電池車の開発
・電気自動車の開発
・その他
乗用車に限れば、昔はガソリンエンジンの開発に殆ど集中していたと思われるものが、近年、こうした幅広い開発が必要だったのだろう。
そして各メーカーが、どの開発に焦点をあてるのか、興味あるところだった。

私的には、このコラムでも書いた「テスラ Model S」の試乗は印象的だった。
http://www.hatagawa.net/2017/04/-model-s.html
当然、各自動車メーカーはとっくに乗っておられるだろうから、しっかり評価されていることだろう。
私は「この車に乗ったらレシプロには戻れないだろうな」という感覚さえ受けてしまった。
無論、高価な車だし、その分バッテリーを沢山積んでいるからの話だが。
それはともかく、EVが完全に実用域に入ってきたな、と思えた。

そんな折、これまで言わば日本のハイブリット化に対抗してディーゼル路線を突き進んでいたドイツ勢がつまずいた。
いやその前に、20年ほど前のこと、ヨーロッパではディーゼル化が進んでいることに驚いた。日本ではディーゼル黒煙が問題となり、言わば悪者扱いされており、また基本性能が昔のトラックのように鈍重なイメージを持っていたからである。
しかし、あるメーカーの方からヨーロッパの現況として「ディーゼルの方が高性能でスポーティである」と聞いた時には驚いた。そんなにディーゼルエンジンは進化していたのか、そしてターボとの組み合わせで性能を上げ、元々の燃費の良さも加えて、ヨーロッパ、特にドイツでは大きな普及を見せた。
事実、私が乗せて頂いたBMW523dは素晴らしい性能だった。
しかし、”つまずき”とでも言おうか、VW社のディーゼル排気規制不正問題が発覚し、欧米で大きな問題となり、アメリカだけでも8.5万台がリコールとなった。

一方で、モータースポーツに目を向けると、世界耐久選手権(WEC)では、昨年まで
・アウディ(3.7L,V6 ディーゼル直噴ターボ/ハイブリッド)、
・ポルシェ(2L,V4 ガソリン直噴ターボ/ハイブリッド)、
・トヨタ(2.4L,V6 ガソリン直噴ターボ/ハイブリッド)
が覇を競っていたが、今年からアウディは撤退し、そして来年にはポルシェも撤退するとの衝撃的な発表があった。
そのアウディはフォーミュラEつまり電気フォーミュラカーのレースに参戦することになるようだし、そのフォーミュラEには、BMWそしてメルセデスも参戦するという。

話はバラバラだけど、こうした流れの中で、少なくともドイツのメーカーは電気に向かったな、と言え、その背景には、ディーゼル排気の問題のみならず、何より大きな課題として地球環境の上から、ドイツ、フランス、イギリスをはじめとして中国を含め将来エンジン車の販売を禁止する国々も出てきた。

ということで、ここに来て急遽、将来の車の動力はモーターです。と答えが出てしまったようなのだ。
えーっ!
いつかはエンジンの音が聞こえなくなってしまうの!

となると、色々大変なことになる。
車自体の開発は、動力はモーターだからレシプロよりは簡単だろうと思えるし、何よりバッテリーの性能向上とコストダウンが要となるのだろう。ま、そこは置いといて。
本当に車の動力がモーターになると、エンジンに関係していた沢山の企業、エンジン補機類に関連していた企業、ミッションやクラッチに関係していた多くの企業など、大きな方向転換を強いられることになってしまうだろう。
それ以前に、世界中の車に充電する発電量はどうするのだろう、また原発?、火力でCO2を出すの?
解らないけど課題もきっと多いことだろう。

こうして、一寸大袈裟だけど、モータリゼーションの歴史の中で、これから大きな転換期を迎えようとしているのかも知れない。

〇テスラ_ビバリーヒルズ.jpg

PS:せめてスポーツカーは、そしてモータースポーツの世界は、機械技術の極みとも言えるエンジンを、末永く作ってもらいたいものですね !!

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2017年9月22日 20:44に書いたブログ記事です。

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