Essay/Column/Diary

Suzuka sound of Engine 2017

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〇KE007_1.jpg

ヒストリックレーシングカーの祭典とも呼べる「Suzuka sound of Engine 2017 RICHARD MILLE」が今年も開催された。
今回で3回目の開催となるが、年々内容が充実し色々な車や多彩なゲストが参加していた。
さて、そんな中でひときわ注目を集めていたのがこの国産F1「コジマKE007」だ。

スターティンググリットにズラリと並んだレーシングカーだが、グリッドウオークで観客の皆さんに見て頂くもので、名作マシンがまさに間近に見られる素晴らしい企画である。
私も懐かしくKE007を見ていると、前から1台ずつ紹介していたレースアナウンサーのピエール北川氏に捕まって(表現は悪いが)しまい「畑川さんだ!」と、「このKE007の思い出などありませんか」とマイクを向けられた。
1976年、このKE007は富士スピードウェイで開催されたF1世界選手権イン・ジャパンに参戦した車で、素晴らしく速く、予選の走行ではポールポジション(予選1位)を獲ったマリオ・アンドレッティの後ろを追い付いていく速さで走っていて、しかし、最終コーナーでサスペンショントラブルでクラッシュしてしまった。
もう少し走り切れば日本の車がポールポジションを獲得した、という悲運の名車である。
当時、私はコジマエンジニアリングでFJ1300(現在のF3)に参加しており、工場では間近にKE007を見ていた。
そして、富士に見学に行ったのだが、到着するとKE007はクラッシュした後で、近くのコンドウレーシングガレージで修理をしていた。
モノコックまで曲がる大クラッシュで、幸いドライバーの長谷見選手は無傷だった。
しかし翌日の決勝レースに出るべく、多くのメンバーでリビルドをしていて、私もその中に加わり、徹夜での作業をした。
そんな思い出を、今のKE007を前に場内放送で話させてもらった、という訳だ。
すると、やがて、このKE007の設計者、小野昌朗さんが現れた。
小野さんには旧来、色々お世話になった経緯があり、会えると嬉しい。
KE007の横に我々2人が立ち、取り囲む方々から写真を撮られることにもなった。
他にも、
この日のメインゲストである元F1ドライバーのロベルト・モレノにも会った。
昔、イギリスでフォーミュラ・フォードでレースに出ていた彼は私の友人を通した知り合いで、貧乏でメカニックも無く、一人でパドックを押してレースに臨む彼を、私も車を押してあげた(何と、モレノの親分のピケと一緒に)ことがあった。
その後、F1にまで至る大きな世界を歩いてきた彼は、殆ど覚えていなかったけど。

他にも色々な人と会えたが、このイベントは、まるで同窓会のように、レース界の昔のメンバーと会えるので有難い。

下は、前述のKE007が走った1976年の富士スピードウェイのレースで、ジェームス・ハントが乗ってシリーズチャンピオンを決めた「マクラーレンM23」だ。

〇マクラーレンM23_3.jpg

以下は、この日見た車たち。

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ロニー・ピーターソンの乗ったロータス76

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ジョディ・シェクターの乗ったWolf WR1

〇アルファロメオ179C.jpg

これは珍しいアルファロメオのF1  Alfa Romeo 179C マリオ・アンドレッティ車

〇ロータス72C].jpg

ゴールドリーフカラーはロータス72C、ヨッヘン・リント車かな。

〇ブラバムとウイリアムズ.jpg

ブラバムBT49Cと右はウイリアムズFW08

〇ロニーピーターソン_マーチ.jpg

ロニー・ピーターソンの乗ったマーチ761

〇フェラーリ・ピット.jpg

流石フェラーリ

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葉巻型フォーミュラカー・レースのコースイン

こうしたフォーミュラカーだけでなく、他のレーシングカーも沢山参加していた。

〇日産R92CP.jpg

長谷見さんの乗る日産R92C

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同じく、カルソニック号に乗るのは、勿論星野さん

トヨタトムス85C-L.jpg

トヨタ・トムス85C-L Lはルマン仕様で中嶋/関谷/星野薫選手が乗った車だ。

〇ポルシェ908.jpg

ポルシェ907、ボディラインのスムーズさが際立っている。

〇マクランサ.jpg

マクランサ 日本のレーシングカー創成期の作品だ。ベースはホンダS800

〇スカイラインGTR.jpg

スカイラインGTR 日産ワークス勢の顔が思い浮かぶ。

まだまだ紹介しきれない色々なレーシングカーが出揃った日だったが、レーシングカーだけでなく最新のスーパースポーツカーも参加していた。

〇マクラーレンGT.jpg

これは全世界で5台だけ販売された「マクラーレン P1LM」。
遂に1000馬力の市販車が登場した。そして、ニュルブリンクリンクの最速ラップを記録している。
さて、そんな車の価格は・・・3億円を軽く超えるらしい。

おわり。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2017年11月23日 17:59に書いたブログ記事です。

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