Essay/Column/Diary

イギリスのホテル ピッカリング

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ピッカリング(Pickering)はイングランドの北東部ノース・ヨークシャー・ムーアーズ国立公園に面したところにある小さな町だ。
私はイギリスの田舎町のホテルが好きだ。加えて言うならロンドンの格安ホテルには泊まりたくない。
こうしたB&B(ベッド&ブレークファースト)は、大体1階がパブ/レストランになっていて上がホテルだ。

蛇足ながら、イギリスの食事はまずい、とよく言われるが、パブに行けば、まず間違いなく普通に美味しいものが食べられる。

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ホテルの外観は、写真以上にヤレた感じで「失敗したかな」と思ったのだが、まあ、大体イギリスのB&Bは外観は質素でも内は綺麗なのでダメ元で予約したのだ。
果たして部屋に入ってみると「おお、綺麗だ!」と、ホッとした。
部屋は白を基調に綺麗に整備されているし、ベッドカバーや枕が可愛い。
写真は無いが、バスルームは全て真っ白のタイル壁に白のバスタブ、白い洗面器が気持ち良い。
また、全てがオールドファッションなのもイギリスらしい情緒がある。

大きなホテルと違ってB&Bが良いのは、親近感のあるサービスが受けられることだ。
日本の旅館では「おもてなし」が典型的なサービスになるが、イギリスのB&Bでは「フレンドリー」なサービスがとても嬉しく感じる。

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こちらは夕食時に頂いた「子羊のスネ肉」で、なかなか美味しかったが、何よりも、後ろに写っているウェイターというか従業員さん、彼のフレンドリーな対応に心暖かくなった。
まるで数年来の知人であるかのように、迎え入れる態度からメニューの説明その他、英語の不備なこの東洋人に、親近感を持って接してくれたのが心嬉しい。

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こちらは、料理が美味しかったので、この日のディナーメニューでも写しておこうと、下に置いてあるボードにカメラを向けると、彼がすぐに来て「OK.OK!上にあげた方が写しやすいでしょう」とテーブルの上にメニューボードを載せてくれたもので、普通はメニューなんか写真に撮る変なオヤジと思われても仕方なく、コソッと写そうとしたのだが、全く対応が逆で、全てウエルカムに対応してくれる、という妙な思い出の写真になった。
因みに、ここのディナーのメニューは、要するにポークか牛か羊か、ですね。

◎ピッカリング町並み.jpg

ピッカリングの街並み。
さて、何故こんなところを訪れたのかというと、この坂の下に駅があるのだが、ここから北東に、海に近いグロスモントまでの保存鉄道、ノース・ヨークシャー・ムーアーズ鉄道(NYMR)があり、多くの古い機関車を保有していて、毎日、多くの列車が定期運行している。
イギリスの蒸気機関車時代の鉄道模型を趣味とする者としては訪れない訳にはいくまい。

◎ピッカリング駅構内.jpg

ピッカリング駅の構内。1時間に1本程度の運行だが、列車の出発時間が近づいてくると乗客が増えてくる。まず乗客の殆どはお年寄りだ。
イギリスは何処でも花を飾り、何とも好ましい。

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こちらは途中で降りたゴースランド駅。
この駅は映画の「ハリーポッター」で魔法学校のあるホグズミート駅として撮影された場所だ。
多くの方が降りたが、何とも、いい雰囲気がある。
「あれ、この跨線橋(Foot Bridge)や右の2種類の待合室(奥は女性用)は、我が家にあるぞ、そうか、ここの模型だったのか」と感心する。

◎ゴースランド村2.jpg

無論、近くに魔法学校は無くて、小さなゴースランド村があった。
イギリスは何処にもパブがあって有難い、ひと休みのビールは旨かった。
昔はビールが冷えていることは無かったが、今は冷えたビールが出るので、尚更だ!

◎グロスモントの乗客.jpg

終点のグロスモントで帰路の列車を待つ人々。
ご覧のように、保存鉄道を楽しむのは決して鉄道マニアというのではなく、どう見ても年金生活を楽しんでいるお年寄りが多い。
これは平日、どこに行っても見られる光景だ。
「ゆりかごから墓場まで」か。
時折、日本ではイギリスは斜陽の国のように思われることもあるが、こうして多くの人が豊かな老後を楽しんでいる姿を見ると、グレート・ブリテンに思いを新たにする。

お、列車が来たぞ、LMSのジュビリーじゃないか。

▲ジュビリー.jpg

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2020年5月 9日 13:01に書いたブログ記事です。

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