Essay/Column/Diary

メルクリンの写真から

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駅の表側_2.jpg

銀座天賞堂のエバーグリーンショップが昨年閉店したが、その直前に訪れ、1500円という超破格で購入したDBの駅舎だ。
無論、買う時にはメルクリンで遊ぶ時に使えるな、と思ってのことだった。

◎駅とペンデルツーク_2.jpg

メルクリンを走らす時にはダイニングテーブル上に置いたベースボードの上に線路を組み立てている。
ま畳1枚程度(1820×1100mm)のボードは、まっ平で殺風景なので、真ん中にドカンと大きな駅を置きたかったのである。

◎メルクリン0716_2.jpg

全体には写真の感じになり、車両もドイツではペンデルツークと呼ぶらしいプッシュプルの、こんな感じがよく似合う。
ま、コーヒータイムにピッタリなのだ。
メルクリンは走行性能抜群なので、レイアウトの横に着いていなくでも、列車を走らせたまま、部屋を離れたりテレビを見たりと、安心して遊べるのである。

久しぶりにメルクリンの話でもしようか。
まず、線路配置、ご覧のようにエンドレスにリバースがある。駅は2ヶ所、メインの大きな駅は2線で別に通過線がある。もうひとつはリバース上に小さな駅があり、2線だが片方はレールバスの停まる行き止まり線になる。
また、レイアウト手前の部分には左右に待避線があり、その奥側の待避線上にフィーダーがある。
そこは、簡単なホームでも作ってレールバスの終点にしたいと思いつつ、何年も作業が出来ていない。
とにかく、この1820×1100mmの中にこれだけの線路が引き回せるのだ。
因みにカーブはR1、360Rを主に使い、省スペースの肝はカーブポイントである。
駅の長さ、特にホーム長を稼ぐには最適の方法で、何故、日本のメーカーが作らないのか解らない。Nゲージでさえ駅を作るのに苦労しているはずなのに。
そして、もうひとつのメルクリンの大きなメリット。
前述のフィーダーの位置と、関連する線路のギャップだ。

□フィーダー部.jpg

この右端のボックス状のものがフィーダー(電源供給部)である。
少し鉄道模型をされた方にはお判りと思うが、こんな分岐の先にフィーダーを付けるのかと。
またリバースがあり、通常は左右線路の極性が替わるので線路にギャップを切り、新たなフィーダーが必要だったり、DCCではリバースモジュールがいるなど、配線の苦労があるのだが、メルクリンでは何も考えずに線路を繋いで行けば良いのである、線路には左右同極の電気が流れるから。
未だメルクリンを3線式と違和感を持たれているとすれば、線路中央のイボイボは電車の架線そのものと考えれば良い訳で、逆に左右の線路からの給電は模型的とも言えよう。

□Cトラック接続部.jpg

加えて、このCトラックと呼ばれる線路もまた素晴らしい出来で、まずは電気的接続を、ご覧のように道床内に作られた構造により、接続による電圧降下を感じることが無い。
国産の線路で、フィーダーから遠のくと列車の速度が落ちる経験は多くの方がしていることだろう。
加えて、レール端面の精度が高く、カーブレールでも綺麗な曲線を保って繋がり、またレール間の段差が無く脱線の心配は全く無いし、ジョイント音が出なくて寂しいほどである。

□ESU BR215_2.jpg

線路ばかりでは面白く無いので車両の話。
これはメルクリンの製品ではなく、DCCデコーダーメーカーのESU社が初めて発売したメルクリン線路用のDB215だ。
ご覧のように、ディーゼル機関車だが煙で出ている。今はアイドリンク状態だが最初にエンジンを掛ける時には、セルモーターの音に続き、エンジンが「バ・バ・バーン」と掛かると同時に、煙が力強く吹き上がる、と凝っているものだ。
室内灯を点けた状態だが、実はメーターライトも点いている。
そして、走り出すとカーブやポイントで「シャーン・シャーン」とフランジが鳴く。

□ESU218下廻り_2.jpg

その構造は、車軸の横動を感知してフランジ音を鳴らす仕組みで、駅構内などで聞こえるあの「シャーン・シャーン音」そのもの。
因みに、低速度域のみの設定になっており、同じカーブやポイントでも、速度を上げて通過すればフランジ音は出ない。

◎客車_明るい.jpg

今度は客車。純正品の室内灯を入れたが、集電は各車両にシューが付かず1両の客車からで、良く出来た導通カプラーにより配電される。メルクリンに限らずヨーロッパの模型は室内色が抑えられているケースが多く、室内が落ち着いて見える。
そして、車体の色々な標記の細かさが感じが良くリアルさを醸し出している。
日本では形式番号など、ユーザーが貼るケースが多いが、私のように面倒臭がりには、何もせずに走らせられる方が余程有難い。

◎Ivhフレーム構造.jpg

一方、今度は蒸気機関車Ivh(BR18.3)。
Ivhは日本のC53に似た美しいスタイルの蒸気機関車だが、もうひとつの魅力は大きなスポーク動輪により内側のフレームまで見えることだ。このあたりの魅力を理解していてキチンと模型でもフレームまで表現されるのが素晴らしい。おそらく第3動輪の後ろ側から動力を伝達している構造を採っているのかな。
このあたり、まず日本の模型では気付かないところだ。

◎HRS_2.jpg HRS快走_2.jpg

メルクリンショップHRSのレイアウトを走らせて頂いている私のIvhとラインゴルト客車。
このレイアウトではメルクリンCS3(セントラル ステーション3)コントローラーにより、色々な列車が自動運転で走り回っている。それはポイントの切り替えや列車の方向など、自動運転が設定出来る、ほぼコンピューターとも言えるコントローラーでもある。
また、巨大な蒸気機関車ビッグボーイが沢山の貨車を牽いて小さなカーブをスムーズに走っている姿もよく見かけたが、メルクリンの製品は全て360Rを回る設計がされている。
こうしたメーカーとしての英知や技術力に感心する。

さて、私はメルクリンによって、色々な部分で「目から鱗が落ちる」思いをした。
それらは、メルクリンに限らず、趣味としての鉄道模型に対する姿勢や意識に影響を与えてくれたとも思える。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2020年8月 1日 11:46に書いたブログ記事です。

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