Essay/Column/Diary

鈴鹿周辺の鉄道 その2

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〇30亀山駅全景.jpg

関西本線の亀山駅だ。
亀山市は鈴鹿市の西隣にあたる。
亀山駅はJR東海とJR西日本との境界駅になる。
また、JR東海の紀勢本線の起点駅でもある。
写真は、一番左のホームに紀勢本線のキハ25が停まり、中ほどに紫色の顔が少し見えるのがJR西日本のキハ120、右側の2編成はJR東海のモハ313系が停まっている。

〇30亀山313系.jpg

関西本線の名古屋~亀山間は、このJR東海の313系による。車両は明るく快適である。
話は古くなるが国鉄時代は165系の3連で、当時は乗客が少なく、夜になると車内に2・3名とかで、デッキが有るので個室間があるだけに、相手が暴漢だったらとか思い、最後尾の車掌の居る車両に乗ったりもした。
その後、JRになると車両が全車213系の2ドア転換クロスシート車になり、とても快適になった。同時に駅舎もトイレをはじめとして改良が進み、女性を含み乗客がみるみる増えていった。
そして近年、213系から軽快な313系になり、前述の「明るく快適」さが身を持って体感できる訳だ。
快速は名古屋~四日市間が快速で、四日市~亀山間は全駅を停車する、というのも名古屋~四日市間は別に各停が運行されているから。
快速の名古屋~亀山間の所要時間は1時間10分程度であり、編成にはトイレが備わる。

〇33キハ25亀山出発.jpg

亀山駅を出発して鳥羽に向かうキハ25系ディーゼルカー。
前記の313系電車にそっくりなディーゼルカーだが、ドア付近が低いホームに対応して下がっていることと、前面のおでこの部分が排気で黒く汚れているあたりが違う。

〇31キハ120亀山駅.jpg

JR東海が快適な車両が亀山に往来するのに比べて、ここからJR西日本の、このキハ120に乗るとガッカリしてしまう。
関西本線と名乗る路線にも関わらずレールバスで、もはや、各地の第三セクターの鉄道さえレールバスは使っていないのに。
本当は、鈴鹿の山越えや、木津川沿いの景色を楽しめるのかと思いきや、殆どのキハ120はロングシートに変更されてしまい、且つ、日本人の悪いクセでカーテン全て閉めてしまうので、向かいに座る人々と、終始、集団見合い状態で座っていることになる。
また、昼間は1両で運行されることが多く、その割には少ない座席が埋まつてしまうので、座れずにカーテンを見て過ごすことにもなる。

〇40内部駅.jpg

鈴鹿市の北隣が四日市市になる。その鈴鹿市から四日市市に入ったところに、この「四日市あすなろう鉄道」内部(うつべ)駅がある。
「四日市あすなろう鉄道」は2014年に近鉄と四日市市が出資して出来た第三セクターの鉄道であり、軌間762mmのナローゲージである。
全国でナローゲージ鉄道が消滅する中、このように新しい車両(更新車だが)も投入して、元気に運行されている。

〇41日永あすなろう1.jpg

同じく四日市あすなろう鉄道の日永駅。
本線たる内部線と西日野駅に至る八王子線(写真右の列車側)との分岐駅。
ナロー鉄道には思えぬ立派な作りの駅になる。

〇43四日市あすなろう.jpg

内部駅から5.7km、7駅で終点の四日市駅に到着する。
この四日市あすなろう鉄道の四日市駅は近鉄名古屋線のガード下にある。
僅かな距離の路線だが、途中、追分駅の近くには広大な住宅地が開発されたり、泊駅の近くにはショッピングセンターが出来るなどで、地域の足として役割を果している模様。

いや、ナローゲージの話をしたら、もう一歩足を伸ばして桑名まで行くしかない。
四日市市の北隣が桑名市で、そこにはもうひとつのナローゲージの路線があるからだ。

〇50_3ゲージ踏切鳥観.jpg

この写真は、実は日本で唯一の珍しい踏切が映っている。
写真中央の横に伸びる細い踏切がそれである。
通称「スリーゲージ踏切」(軌間:線路幅の違う3つの鉄道を横切る)だ。
写真右側の電車は三岐鉄道の北勢線で軌間762mm、その左側4線はJR東海、関西本線の軌間1067mm、そして一番左の2線は近鉄名古屋線の軌間1435mmという訳だ。

〇51めがね橋_1.jpg

西桑名駅から阿下喜駅に至る三岐鉄道北勢線は20.4kmの、今や日本最長のナロー鉄道路線である。
写真は有名な「めがね橋」で写したもの。

〇52阿下喜モハニ.jpg

終点の阿下喜駅には、軽便鉄道博物館を併設していて、その前には「古武士」とも例えられたモニ226が展示されている。
どうも国内で現存するナローゲージ鉄道は、ここに紹介した2つの鉄道と、あとは「黒部峡谷鉄道」の3つだけらしく、その内の2つが近隣に存在していることになる。

この北勢線から員弁川を挟んで平行して走る同じ三岐鉄道の三岐線がある。
近鉄富田駅/JR富田駅から西藤原駅まで26.5kmの路線である。

〇60三岐東藤原駅1.jpg

先述の阿下喜駅から約3km離れたところに、この東藤原駅がある。
こちらは軌間1067mmの路線で、筆頭株主が太平洋セメントであり、藤原岳で採れるセメント原料を輸送する目的で作られた路線で、富田駅で国鉄(JR)に接続することからも軌間1067mmとして作られている。
写真のように、東藤原駅では隣接するセメント工場からの貨物列車の入替操作を見ることが出来る。

〇61西藤原行き.jpg

無論、旅客搬送も行われていて、西側の終点、西藤原駅から東の終点は開業時は国鉄富田駅だったが、今は近鉄との接続の為、近鉄富田駅に入る。
車両は、元西武鉄道の車両が使われている。

〇西藤原ウィステル鉄道.jpg 〇貨物列車博物館.jpg

三岐鉄道は鉄道に対しての思い入れなのか、あるいは鉄道ファンを意識してなのか、楽しい施設を作っている。
(写真上)西藤原駅には以前の蒸気機関車や電気機関車を展示したり、また駅前の広場には模型鉄道の線路を敷いている。
(写真下)一方、丹生川駅には隣接して貨物鉄道博物館が設置されていて、珍しい元東武鉄道B4型の蒸気機関車も展示されている。

とは言え、何といっても三岐鉄道の魅力は、藤原岳をバックに2両連結(重連)の電気機関車が牽くセメント貨物列車の、私鉄とは思えぬ雄姿だろう。

〇62女郎花と貨物列車.jpg


「鈴鹿周辺の鉄道」を終了するが、意外と私の住む鈴鹿の周辺は、鉄道に興味を持つ者にとって恵まれた環境なのかも知れない。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2021年1月 9日 17:19に書いたブログ記事です。

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