Essay/Column/Diary

ダリ展

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三重県立美術館で開催されたダリ展に行ってきた。
いつの日からか、ダリに非常に興味を持ってしまった。

それまでは、写真などで見るダリの作品は、時計がグニャリと曲がったり、人の骨が出ていたり、何だか気持ちの悪い絵ばかり描く画家としか思っていなかったのだが、
やはり、この三重県立美術館で実際の絵を目の前で見た時には、それこそショックを受けた。
何より、飛び抜けた絵の技術力に、すっかり惚れ込んでしまったのだ。

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今回の展示では、講堂で学芸員によるスライド・トークの解説があるので向かったが、会場は時節柄ソーシャルディスタンスをとる為もあり、人数が40名程度に制限されていて、かなり入れなかった人も沢山居たようで、意外にダリに興味のある方が多いことに感心をした。
Chapter1は、サルバドール・ダリの世界としての解説で、
ダリの絵画がシュルレアリスム(超現実主義)として、精緻な写実描写を持ち、妄想を描出する作風を築いたとのこと、納得。
Chapter2は、ダリは日本にどう知られたか?
Chapter3では、日本の前衛
という内容で、今回の展示内容の解説がされた。

注:この後に載せる写真は全て購入した本から撮影したもの。

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「画家の母の肖像」
ダリが16才の時に、母を描いた肖像画。
以前に紹介したピカソの少年時の作品同様、確実なデッサン・描写力を持っていたことがわかる。

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「アナ・マリア・ダリの肖像」ダリ22才の作品。
今回、私が大きく感銘を受けた作品だ。
ダリの妹を描いた鉛筆画である。
たった鉛筆ひとつで、その描写力と共に数本の折り目のような線と濃淡の表現により、不思議な女性の美が描き出されている。

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「アン・ウッドワード夫人の肖像」
スライド・トークで学んだ、まさにダリたる表現が見られる作品。
・水平線をのぞむ、雄大な景色の表現
・実は夫人の腰の帯が水平線になっている、という騙し絵的表現
・背景の岸壁から繋がる岩穴は夫人の輪郭をなぞっていて「形態学的なこだま」と言うらしい
また、海岸べりに小さく人が居るが、簡単に描かれた人も実は正確に描写されている。
砂地や空のグラデーションの表現は、まるでエアーブラシでも使ったかのようで、どうやって描かれたのだろうと思ってしまう。

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「パッラーディオのタリア柱廊」
以前、まさにこの絵を見て衝撃を受けた。
筆と絵具のシンプルな使い方だけで、見事に手や、骨や、筋肉を表してしまう、その凄さ、にである。
今回も、この絵の前に何度来たことか、
凄い。

さて、今回の展示は「サルバドール・ダリと日本の前衛」展であり、ダリに影響を受け、あるいは触発された日本の画家の作品も数多く展示されていた。

誠に申し訳無いけれど、ダリの絵を(多分30点あまり展示されていた)シッカリ見た後では、日本の画家の方々の絵画は興味が持てなかった。
せめて、見る順番が逆だったら違ったたろうけどね。


Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2021年1月17日 11:32に書いたブログ記事です。

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