Essay/Column/Diary

久しぶりのご対面 !!

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久しぶりの対面! とは言っても人ではなく、このレーシングカーのこと。
まず、このレーシングカーのカテゴリーと機種名を知る人は居ないだろう。
でも、私にとっては思い出のあるクルマなのである。

カテゴリーはフォーミュラ・フォード1600(FF1600)、機種名はハヤシ412Fだ。
これは私がハヤシレーシングに勤めていた時に、アメリカのFF1600レースに輸出するために作ったクルマで、国内で販売していたFJ1600マシンのハヤシ411をベースに作ったものだった。
サスペンションをロッキングアーム式のインボードに変更して、フォードの1600ccケントエンジンを換装すべく、後ろ回りを新設計したもので、私はボディをデザインしたが、極力細く、完全に後ろまでカウルで包み込むような構成として、空気抵抗の低減を計ったものだった。

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1983年というから38年も前のことだ。
出来たクルマをアメリカに送り、日本からメカニックも行かせ、アメリカのチームに同行してレースに臨んだ。
やがて、アメリカから電話連絡が入った。
「ポールポジションを取り、レースも優勝 ! 」
何 ?
「そんな馬鹿な? ウソやろ」
「ホント、ホント、ホントに初レース優勝です!!」
えー
「オーイやったぞー !!」
と大騒ぎをした記憶がある。
全部で確か5台ほど輸出した。

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そんなクルマが、まさか日本に戻ってきて再び会えるとは思わなかった。
実はハヤシレーシングの社長、林将一氏が自己のコレクションの為に買い戻したものだ。
驚くのは、このクルマ一昨年(2019年)までレースをしていた、というのだ。
つまり、1983年から2019年まで、何と36年間もレースを走り続け、そして最後に2位にも入っているとは、何もかも驚き、というしかない。

フォーミュラ・フォードはF1まで続くフォーミュラカテゴリーの第一歩としてイギリス、オーストラリア、アメリカでレースが行われている伝統的なカテゴリーである。
それを模範として日本ではFJ1600が作られ、その後、小変更を加えてスーパーFJ(S-FJ)として、全国で5シリーズのレースが行われている。
FFとFJは何が最も共通しているのか、と言うと、車体の構造が鋼管スペースフレーム、つまり鋼鉄による骨組みで構造でシャシーが作られていることである。これは最も安価で、高い強度があり、耐久性のあるものだ。
その耐久性が、まさに、このクルマで証明されたようで嬉しい限りだ。

「よくぞ元気に帰ってきたなぁ  おい!」
と心の中で話しかけていた。

Profile

☆畑川 治 1947年生まれ
レースアドバイザー
趣味: 運転、旅行、鉄道、その他

このブログ記事について

このページは、Osamu Hatagawaが2021年11月12日 21:46に書いたブログ記事です。

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